
研究成果
演習林は教職員の試験研究と、学生による卒業論文や修士論文作成のための研究フィールドとして利用されています。
これまでの研究成果等は以下の通りです。
2018年度 | 2017年度 | 2016年度 | 2015年度 | 2014年度 |
2013年度 | 2012年度 | 2011年度 | 2010年度 | 2009年度 |
2008年度 | 2007年度 | 2006年度 | 2005年度 | 2004年度 |
2003年度 | 2002年度 | 2001年度 | 2000年度 | 1999年度 |
長期継続調査
山陰気候区に属する森林のデータ蓄積を目的とし、長期間にわたって観測を継続できるという演習林の特性を生かして様々な調査を行っています。
フェノロジー調査
樹木の生物季節の調査です。樹木が葉を開く時期、花を咲かせる時期、紅葉や落葉させる時期といったことを、年間を通じて調べます。
この調査は、全国の大学演習林で行われています。
長期的に観察することによって、生物の側から環境の変動を捉えることができます。
酸性降下物調査
日本各地での酸性雨の観測により、スギ、ヒノキ等の針葉樹林では、樹幹流(樹木の幹を伝わって流れ落ちてくる雨)の酸性度の強さや土壌の酸性化が報告されています。
このような森林土壌に対する酸性雨の影響を調べるためには、長期にわたる観測データの蓄積が重要です。
三瓶演習林では1994年頃から、広葉樹二次林とスギ人工林で林外雨・林内雨(枝や葉で構成される林内の空間を通過する雨)・樹幹流・渓流水のpHとEC(電気伝導度)・イオン濃度の観測を行っています。
広葉樹二次林の二酸化炭素固定量と動態
広葉樹二次林内に1ha(100m×100m)のプロットを設け、その中の樹木の樹種・直径・樹高などを調べています。
定期的に調査を行うことにより、この林分の二酸化炭素固定量を明らかにします。
また(ある直径以上の)全ての樹木がリストアップされているので、樹木が生えたり枯れたりといった林分の動態を把握することができます。
水文観測
三瓶演習林3林班に量水堰を設け、水量観測・水質分析を行っています。
気象観測
三瓶演習林多根団地(島根県大田市)の露場にて、気温・湿度・風向・風速・全天日射量・降水量を測定しています。
また、三瓶演習林獅子谷団地、匹見演習林、松江試験地においては、簡易な気象観測装置により、気温を測定しています。
気象観測について詳しくはこちらをご覧ください。 → 気象観測の詳細