ラルタンについて

サクラゲノム解読 かずさDNA研究所・京都府立大学

島根大学の附属農場、本庄総合農場に数多くのサクラ品種が保存されており、それらを用いてサクラの花芽形成や花序形態形成の研究を進めています。近年、DNAやRNAのシークエンシング技術が発達しており、サクラのゲノム解読および開花にまつわる遺伝子解析においてかずさDNA研究所京都府立大学の研究者と協力して研究を進めています。

 

ブドウの果実成熟について 石川県立大学・島根県農業技術センター

人気品種'シャインマスカット’をはじめとしたブドウの果実(果粒)の成熟について研究を進めています。'シャインマスカット’の生産では収穫前に果実表面に”茶色いそばかす”が生じ、商品の見た目が悪くなる問題もあります。”茶色いそばかす”の正体は一体何か、なぜそばかすが生じるのか、ブドウ果実におけるポリフェノール類の蓄積やポリフェノール酸化酵素の働きについて、石川県立大学や島根県農業技術センターの研究者と共同で研究を行っています。
 

 

カキの雄花・雌花の研究 岡山大学・京都大学

2014年、植物の♂・♀(オス・メス)の器官の発達を制御するメカニズムが、京都大学におけるカキ(柿、Persimmon)の研究から植物で初めて解明されました。カキは雌雄異花、雄花と雌花が別々に咲く植物です。島根県特産の西条柿は雌花しか咲かない品種で、果実を生産する上では特に問題はないのですが、新しい西条柿を開発すべく交雑育種を行おうとする場合は交配組合せの幅が制限されてしまいます。最近、西条柿でも、雄花を着生している枝が見つかり、なぜ雄花ができたのか、その雄花の花粉を交雑育種に使えないだろうか、と研究を進めています。「なぜ雄花ができたのか?」この問いに、岡山大学や京都大学の研究者と取り組んでいます。

 

国際交流 UC Davis

島根大学とカリフォルニア大学デービス校(UC Davis)は古くから交流協定を結んでいます。江角が島根大学に着任する前にUC Davisでポスドクをしていたご縁で、大学間交流協定下のWorking Agreement(研究室間交流協定?)を当分野で担当しています。