島根大学 生物資源科学部 生命工学科 生命工第2研究室(応用微生物学研究室)

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生命工第2研究室(応用微生物学研究室)

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教授 川向 誠(Makoto Kawamukai)
分裂酵母の有性生殖を制御するシグナル伝達系と減数分裂の制御に関わる新たな調節遺伝子(moc1-4msa2aco1rad24sam1-9)の機能解析を進めている。減数分裂の制御系の解析には分裂酵母を実験材料とするメリットは大きく、基本的な生命現象の理解を目指している。これとは別に、電子伝達系の構成成分であり、抗酸化機能を有するコエンザイムQ(ユビキノン)の生合成経路の遺伝子解析、コエンザイムQ10の生産性の向上および分裂酵母におけるコエンザイムQの新機能について研究している。さらに米よりバイオエタノールの生産を行なうプロジェクトを進めている。
准教授 戒能 智宏(Tomohiro Kaino)
コエンザイムQ(CoQ、ユビキノン)は、電子伝達系の必須因子であり脂質の過酸化防止機能、活性酸素の消去能など多彩な機能が報告されている。また虚血性心疾患の改善薬として、さらに最近ではサプリメントとしても需要が高まっている物質である。CoQ合成に関与する遺伝子の単離、解析、および酵素の反応機構と発現調節機構、さらに細胞内での電子受容体としての様々な機能に着目した細胞内生理機能の解明を目指して研究を行っている。
助教 松尾 安浩(Yasuhiro Matsuo)
細胞が浸透圧などの様々なストレスにさらされた場合、そのストレスの種類によっていろいろな情報伝達経路が活性化される。分裂酵母においてcAMP/PKA(プロテインキナーゼA)経路は、栄養源や浸透圧ストレスなどに応答して情報伝達を行っており、この経路はcAMPの濃度変化によってプロテインキナーゼAの活性化が調節されている。ストレス応答メカニズムを解明するために、分裂酵母を用いてcAMP/PKAの情報伝達経路に焦点をおいて研究を行っている。

cellcycle.jpgisoprenoidPath.jpgTP45-GFP.jpg
(左図)分裂酵母の細胞周期と有性生殖過程
(中央図)CoQのイソプレノイド側鎖合成経路
(右図)分裂酵母のCoQ合成タンパク質の局在をGFP(緑色蛍光タンパク質)で観察