身体活動・健康科学コースについて



 団塊の世代が75歳を迎える「2025年問題」を前にして、人々の健康を支える健康科学は非常に重要さを増しています。身体活動・健康科学コースは、運動を通じて地域の人々の健康づくりに貢献できる人材を育成します。

 身体活動・健康科学コースでは、運動生理学、バイオメカニクスなどの運動機能を担当する教員、環境保健学や産業衛生学を専門とする医師、身体を包む健康衣料、さらにはヘルスケア関連の栄養食品に至るまで、幅広い専門領域の教員を有しています。つまり、「健康」を幅広い視野から学ぶことができます。

 島根県では、地域住民の健康を支える「ヘルスケアビジネス」の創出に力を入れています。健康産業で活躍できる人材を育成し、「健康長寿しまね」の推進に大いに寄与していきます。

  身体活動・健康科学コースからのお知らせ

2023年3月

本コースから11名の卒業生が卒業しました。また、本コースを卒業後、島根大学大学院 人間社会科学研究科 社会創成専攻 健康・行動科学コースに進学した2名の大学院生が修了しました。

2022年3月
本コースから13名の卒業生が卒業しました。

  身体活動・健康科学コース教員の取り組み

  • 2022年度
    1. 髙橋

      繊維学会年次大会(東京)にて、当研究室の山口和弥君(卒業生)が、「蓄熱マイクロカプセルを利用したレーヨン不織布の吸湿発熱機能の改良」、大久保善彦君(社会人博士)が「二酸化塩素を用いた浸漬消毒が蛍光増白剤による白色度に及ぼす影響」を発表しました。また、大久保善彦君は、家政学会誌にも論文が掲載される見込みとなりました。

    2. 鶴永

      加納 己奈さんが日本家政学会 中国・四国支部賞を受賞しました。この賞は大学教員が受賞することがほとんどで、学生の受賞は大変珍しい賞です。
      海外ジャーナルに3本の論文が掲載されました(詳細はこちら)。さらに医学部と共同で特許を出願しました(特願2022-129816 アレルギー発症抑制食品) 。アレルゲン低減化の研究については藤井さん、早雲さん、有間さんと継続しています。

    3. 山崎

      全国のJA厚生連病院を中心とした14機関と共同で「農業・農村の特性に着目した介護予防コホート研究」を行っています。
      県内企業の衛生管理者、産業保健スタッフ、産業医を対象とした労働衛生・産業衛生に関する講演を行っています。

    4. 宮崎

      大西桃吾さん、藤原大樹さんが、第89回日本体力医学会中国・四国地方会若手優秀発表賞を受賞しました。詳細はこちら
      大西桃吾さんのeスポーツ論文が掲載されました。詳細はこちら

    5. 辻本

      企業へ低酸素環境での運動に関する学術指導を行いました。学術指導・共同研究によるビジネス化への協力も行っています。
      島根県内の企業において、健康経営の取り組みに参画しています。ウォーキングイベントの講師を務めるほか、「働くオトナの体力測定」として、研究室の学生たちと一緒に労働者の体力測定を行いました。

    6. 清水

      ゼミ卒業生が手掛けた論文が2報掲載されました。勝部君「ハムストリングスの肉離れからの競技復帰過程:陸上競技400m選手とした事例研究.スポーツパフォーマンス研究,14;305-316」と、木本君「クレアチンの一括摂取が身体組成およびベンチプレスの最大挙上重量に与える影響.山陰体育学研究,38:7-14」の卒業研究の内容です。
      公開講座「陸上教室(小学生コース)」を企画・運営しました。また、島根県高等学校教育研究連合会にて「最新のトレーニング科学とフィードバック理論」というタイトルで講演を行いました。

  • 2021年度
    1. 髙橋

      消臭性などに優れたレーヨン繊維に関する研究が、Textile Research Journalに掲載されました。繊維関係では最も権威のある英国の国際誌です。Textile Research Journal
      繊維製品消費科学会誌には、高橋研究室に所属する社会人博士課程の大久保氏(総合理工)の論文が受理されました。二酸化塩素注入による被洗布の殺菌効果に関する研究です。

    2. 鶴永

      国際学会で発表しました(7th International Symposium on Persimmon)。
      英語論文が2報掲載されました。そのうち「Antioxidant Activity of the Different Parts of Dokudami (Houttuynia Cordata Thunb) and the Effects of Manufacturing Processes on the Polyphenol Content, Antioxidant Activity, and Color Tone of Its Tea 」は院生の加納さんが筆頭著者です。

    3. 山崎

      国際学会で発表しました(The 19th International Symposium on Atherosclerosis(ISA202, 国際動脈硬化学会))。
      歯科衛生と糖尿病に関する英語論文が掲載されました。Journal of Rural Medicine

    4. 宮崎

      院生の大西さんが第87回日本体力医学会中国・四国地方会で発表しました。「全国トップレベルの高校eスポーツ部員における体格:運動部および文化部との比較」
      時計遺伝子多型と活動量に関する論文が公開されました。Physiology & Behavior

    5. 辻本

      論文が2報掲載されました。うち1報はゼミ卒業生による卒業論文(中等度強度の有酸素性運動後における音楽刺激が副交感神経活動に及ぼす影響・山陰体育学研究第37号)です。
      2021年度から、松江市内において身体活動を用いた労働者の健康増進に関する研究と、低酸素環境での運動と認知機能変化に関する研究をスタートしました。

    6. 清水

      論文「Angular Momentum in Skilled Kicking Pullover Performed by Elementary School Children」が「Topics in Exercise Science and Kinesiology」という雑誌に2022年2月に公開されました。Topics in Exercise Science and Kinesiology | Vol 3 | Iss 1 (unlv.edu)
      「陸上競技学会」にて「トレーニング現場でのノルディックハムストリングスの筋力評価を目指して」というタイトルで2022年2月に研究発表をしました。