実験室の設営
新設の実験室を見るのは貴重な機会です。 以後汚れていくだけなので、その様子を記録しておこうと思います。 できればこのままにしておきたいという気持ちもありましたが、それでは設置された意味がないです。 窓側サイド実験台と中央実験台は、ツライチで位置合わせして、引出・棚(天袋除く)がミラーイメージになっています。 ドラフトは県下初となる低風量型(プッシュ-プル)です。 本来の要求では、水道配管をバッフル面に設け間口を広く確保し、シャッターのコンビネーションサッシ、左右の壁がサイドビュー(ガラス窓)、コンセントが2回路分だったのですが(参考)、入札で競合他社が対応できず、現在の仕様になった経緯があります。
物を入れた後で作業をするのは困難なので、先に細部の修正・調整をしないと搬入ができません。 つまり、終わるまで荷物が一時置き場にとどまり続けることになります。 使用感を予測しながら進めるので、時間がかかり、気力を消費する作業でした。
業者を入れてくれないという悲報が入りました。 なぜならば、我々は元いた実験室(1号館2階)→一時移転先(2号館1階)→新設実験室(大学院棟2階)というイレギュラールートで、スケジュールの関係で1段階目に業者利用しなかったからだそうです。 往路と復路をセット契約という形なので、我々は対象外となりました。 しかしながら、これまで複数箇所で研究室移転を経験し、業者の運搬方法を観察してきた経験が活躍しました。 2号館1階実験室から1号館2階居室まで運び入れれば、あとは屋根伝いに平行移動なので、何ということはありません。
開梱して収納、機器類のセットアップを経て、実験を開始できる状態になりました。 一応、所有器具のほとんどを収納することができました。 同時に使うことを連想できるうように、それぞれの器具を近くに配置しています。 あとは実際に使ってみて、修正したり、足りない物を足していくことになります。 できるだけこの状態を長く保てるように、清掃と整理を入念にしていきたいものです。
実験台スターチーフの安定感が不足しているなので、支柱を追加発注して増やします(5月上旬)。 安定脚は、天板に穴をあけると修正できなくなるので固定してません。 予定納期より半月延びて、部品が足りなくて送ってもらうということをしたので、ずいぶん遅くなりました(7月上旬)。 ほか、2室間を隔てて空調の省エネ、防臭、防音を狙い、ビニールカーテンを設置しました。
全室の用途変更に対応できるよう、試薬類をすべて実験室内に移しました(12月下旬)。 これが元々の仕様でしたが、十分いけますね。 |