資源作物・畜産学コース

門脇正行



門脇正行 准教授




研究業績等:https://researchmap.jp/sweetpotato-lab
担当授業 :耕地栽培学,生物資源と農学,農林フィールド実習,農場専門実習,Plant Production Physiology E ほか

 サツマイモについて光合成や乾物生産の面から研究を行っています.品種による光合成や生育の違いを測定したり,施肥条件や地温がサツマイモの収量や品質(形状,皮色,糖度)に及ぼす影響を調査したりしています.美味しいサツマイモをたくさん生産するための研究です.


作物の光合成と物質生産について研究しています.近年の主な対象作物はサツマイモ,アズキ,テンサイです.近年の研究で主な内容を以下の通り紹介します.
秋に収穫するサツマイモの収量を予測するための研究



【秋に収穫するサツマイモの収量を予測するための研究】

 サツマイモは江戸時代では救荒作物として活躍するなど気候変動に強い作物とされてきましたが、近年の急激な気象の変化(長期間の高温や少雨など)では収量が不安定になることもあります。収量を安定させるための対策を考えるために、まずはサツマイモの収量に関係する要因や時期を明らかにすることを現在試みています。
 サツマイモの苗を植え付けてから約1ヶ月後(生育初期)の葉の状態を撮影した画像を解析し、生育初期の植被率(葉が地面を覆う割合)を求めました。サツマイモは品種により葉の形状や広がり方が異なりますが、サツマイモ数品種を用いた実験結果から、生育初期の植被率が高いと数ヶ月後の収量が高いことがわかりました。また、高い植被率は地温上昇を抑制することが確認されたため、今後起こり得る高温条件で安定生産・多収を目指すためには生育初期の植被率を高くすることが重要であると考えられます。