資源作物・畜産学コース

足立文彦



足立文彦 助教




研究業績等:https://researchmap.jp/read0056162
担当授業 農業生産の基礎、資源作物学、作物生産学特論 ほか

 中国山地の標高の高い条件を利用した低温栽培によるサツマイモの高糖度化やデンプン作物の品質向上、サツマイモ体内に棲む内生菌を利用した生育増進と施肥窒素量の低減技術,栽培作物に近接した植物の根系や根から分泌される物質を利用した,水や養分の利用効率向上、根粒菌の着生促進、サツマイモや園芸植物による緑化などの熱環境の改善効果の評価と高度化について研究しています。植物同士や微生物との関係を上手に利用したいと考えています.

ダイズの根粒着生に及ぼす近接植物のアレロパシーの影響
2024年1月7日
 ダイズの近くに雑草などの植物が有る場合には、ダイズに着生する根粒数や根粒重が増加する現象が見られます。その原因として、近接植物のアレロパシーによってダイズ根からのイソフラボン放出が影響されることが考えれます。そこで、様々な植物との混植実験により、そのメカニズムを明らかにしようとしています。

調理サツマイモの食味・食感(硬度・粘度)の決定要因の解明
2024年1月7日
 近年の夏の高温化はサツマイモの食味・食感に悪影響を及ぼしています。島根県は比較的標高が高い中国山地があります。そこで、標高が低くて高温な松江市と、飯南町、奥出雲町、三瓶山などの標高が400−700mの低温な地域で栽培したサツマイモを比較して、高温の影響を明らかにしています。サツマイモは調理して利用されるので、蒸し芋にして食味・食感を調べます。

地域資源の利用とサツマイモの特産化
2024年1月7日
 島根県には砂丘地や黒ボク土(火山灰土)が分布し、外観品質が良いサツマイモが生産できます。また、カリウムを含む海藻や、畜産廃棄物、温泉熱など地域の資源を生産に有効利用できる素地があります。そこで、中標高地での高糖度サツマイモの生産やその利用方法などを研究しています。

隠岐藻塩米のイネ登熟の促進要因の解明
2024年1月7日
 隠岐の島町では、アラメ海藻と海水塩から独特の製法で製造された隠岐藻塩の水溶液をイネに散布した隠岐藻塩米が栽培され、良食味米として有利販売されています。藻塩の散布はイネ登熟期の成長を促進する傾向にあります。そこで、その原因を探る研究をしています。




”さつまいもを甘くする研究”