エクセルでの大標本あるいは標準偏差が既知の標本における母平均に関する検定
例: 枕木養鶏舎では平均45gの卵を集荷している。枕木山の木を伐採し、鶏舎の日当たりをよくした。その結果、卵100個を調査すると、平均47g、標準偏差5gとなった。卵の重さは変化したのだろうか。
標準正規分布を使って、エクセルで計算してみます。最初に次の検定量z0を計算します。
このz0が標準正規分布(平均0、標準偏差1)において、出現する確率を調べます。
以上のように、今回のデータほどに外れる確率はわずかに6.3×10-5ですから、ほとんど起こらないといえます。このようにエクセルを使えば、確率を計算できるので、正規分布表で5%や1%の有意水準のときの値を探す手間も省けます。
しかし、上のようにz0という検定量を計算する必要も実はありません。エクセルでは標準正規分布だけでなく、一般の正規分布の計算もできます。したがって、次のように計算することも可能です。