ダイズの収量成立過程の模式図の作り方

収量構成要素とはの予習にもどる

1.まずダイズの種子は1つの花にいくつ着くでしょうか?

ダイズの花1つにつき,子房は1つあり,その中に数個の胚珠があります.子房は果実になりますが,ダイズでは莢といいます.胚珠は種子になります.ダイズの1つの莢にふつう種子は2から4個ぐらいありますから,1つの花から種子が数個できるということになります.

種子を●として,莢を模式図にすれば下のように書くのが1つの方法です.(模式図はスケッチと違いますから,自分の好きな記号を使えばいいです.だから莢を下の方に四角に書くのが味気なければ,もっと莢らしい形にしてもいいでしょう).

2.ダイズは花の着く位置が決まっています.葉と茎の付け根である節に花が着きます.節に着く花の数は1つとは限りません.右の写真のように複数の花が着きます.数個の花の集まりを花房といいます.ダイズでは節に花房が1つ(ときには複数)つき,花房に数個の花が着きます.

3.例えば,1つの花房を右の図のように模式図にできます.
この場合,1つの花房に4つの花(莢)が着いています.いちばん先端の莢には2つの種子,2番目と3番目の莢には3つの種子,一番基部の莢には4つの種子が着いていることになります.

4.腋芽と花房は茎の各節につきます.節間の基部に着くか,頂部に着くかは本によって記述が違うのでわたしにはよくわかりませんが,ここでの議論には関係しないので,ここでは腋芽と花房は節間(ファイトマー)の基部に着くとしておきます.

5.腋芽に花房が1つ着いたとしたら,右の図のように考えることができます.

1つの茎はいくつかの節間から成り立っています.さらにダイズ1粒の種子から1つの茎しかできないわけではなく,腋芽から茎の数を増やしていきます.

あとは自力で模式図を作ってみましょう.