【研究テーマ紹介】
  食機能制御学研究室で実施している研究について、一部を紹介します。(詳細は順次公開します)

食事由来フラボノイドの生体利用性~リンパ輸送の意義(担当:室田)
フラボノイドはポリフェノールの一種であり、ほとんどの植物性食品に含まれる機能性成分です。私たちはフラボノイドの吸収され方や代謝経路を明らかにすることで、健康機能を発揮するメカニズムの一端を解明することを目的にしています。

食事性脂質の消化吸収機構の解明(担当:室田)
食事に含まれる脂質は、ダイエットの天敵のように言われて悪者扱いされていますが、n-3系(ω3)脂肪酸など、健康維持に必須の成分も含まれています。私たちは、どのような脂質を摂取すれば健康的に必要な脂質を効率よく体内に取り込めるのかを明らかにするため、特にリン脂質に注目して研究を行っています。

腸内細菌代謝産物によって誘導される健康増進と疾患発症メカニズムの解析(担当:清水)
食習慣を起因として腸内で産生量が変化する腸内細菌代謝産物に焦点を当て、その代謝産物が各種臓器に与える影響について解析を行い、どのようなメカニズムで健康の増進および疾患の発症が引き起こされているのか検証を行っています。現在は、摂取タンパク質由来の腸内細菌代謝産物に注目して研究を進めています。

藍藻類(アオコ)由来毒素による臓器の機能障害メカニズムの解析(担当:清水)
様々な排水が水道水源となっている湖沼へ流入することで、また養殖場での淡水養殖魚への過剰給餌によって、それぞれの水環境が富栄養化状態になると、そこに毒素を産生する藍藻類(アオコ)が異常増殖することがあります。特に発展途上国では、その藍藻類が産生する毒素によって飲料水や養殖淡水魚介類が汚染されることがあるため、それらの摂取に伴って生じる臓器の機能障害メカニズムについて解析を行っています。

乳酸菌で食品の機能性成分の効果を強化する(担当:地阪)
乳酸菌を使って食品が持つ機能性成分の効果を強める研究をしています。これらの効果は腸内細菌が働くことで現れますが、腸内細菌が違えば効果も変わります。この働きを乳酸菌で補えれば、皆が効果を享受できます。

機能性成分を大量に蓄積する高付加価値植物の開発(担当:西村)
蛍光バイオイメージングという技術を使って細胞の中のタンパク質輸送の仕組みを理解し、その仕組みを活用して機能性成分を大量に蓄積する高付加価値植物の開発を行っています。遺伝子組換えだけでなく、ゲノム編集も活用し、実用化を目指します。
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