tlpとpowertop

linuxノートの省電力

バッテリーでlinuxのノートを使っていたら,意外に早くバッテリーが切れた.linuxでは省電力の設定がいまいちのようなので,設定してみることにした.

省電力設定ツールの有名なものに,tlpとpowertopがある.tlpはインストールすると,自動起動されるように設定されるが,powertopは自動起動されないので,そこを自分で設定しないといけない.自動起動するには,sudo nano /lib/systemd/system/powertop.serviceなどとして編集して,以下の内容にする.

[Unit]
Description=Powertop startup
[Service] 
Type=oneshot
ExecStart=/usr/sbin/powertop --auto-tune
[Install] 
WantedBy=multi-user.target

そして,シンボリックリンクを sudo cp -s /lib/systemd/system/powertop.service /etc/systemd/system/multi-user.target.wants/として作り, sudo systemctl enable powertop.serviceとする.これを最初にやったときは,設定ファイルの中の綴をミスっていて,うまく行かなかったが,エラーメッセージでそれに気がついて,訂正したらうまく行った.

tlpは,/etc/tlp.confを編集することによって設定を変更することができる.とりあえずは,以下の部分のコメントアウトを外した.

CPU_SCALING_GOVERNOR_ON_AC=powersave
CPU_SCALING_GOVERNOR_ON_BAT=powersave
CPU_BOOST_ON_AC=1
CPU_BOOST_ON_BAT=0

tlpとpowertopの設定は,多少干渉するような感じだけど,まずはこれで良いか.

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dvipdfmxのフォント指定

日本語フォントの埋め込み

texで作ったpdfのフォントが見づらいと言われたので,設定を変更してみた.まず,

sudo kanji-config-updmap-sys --ja status

として,現在の日本語フォントの埋め込み設定を確認する.私の環境では,

CURRENT family for ja: noEmbed (variant: )
Standby family : haranoaji
Standby family : ipa
Standby family : ipaex

となっており,埋め込み無しで,3つのフォントの指定が可能であることが分かった.そこで,

sudo kanji-config-updmap-sys --ja haranoaji

と指定してみた.読みやすくなったので,これで良いかな.

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新しいdebian

bullseye
そろそろdebianの次のversionがreleaseされるのではと調べてみたら,その翌日の8/14にリリースされることがわかった.そして,研究上で使っているMateriAppsのapt sourceがいつ公開されるかなと思って居たら,8/18に公開された.予想していたよりも早かった.新しいOSが出てから半年ぐらい待ってから更新することが多いのだが,今回は早めに更新してみた.DVDのISOをUSBに入れて,そこからbootしてインストールした.まずは英語で入れて,設定などを行った.desktopはlxdeにして,それ以外には以下のようなパッケージを入れた.

CPU: amd64-microcode
editor: emacs emacs-mozc
programming: ruby r-base r-cran-rgl r-cran-gsl r-cran-misc3d maxima
tex: texlive-lang-japanese texlive-latex-extra texlive-publishers
graphics: imagemagick gimp inkscape
mail: thunderbird-l10n-ja
tools: aptitude rsync
printer: cups
japanese: ibus-mozc

MateriAppsのsource listもhttps://sourceforge.net/projects/materiappslive/files/Debian/sources/から入れた.しかし,VESTAはまだ対応していないようなので,しばらく待たないといけない.あと,aptはcontribとnon-freeは追加しておいた. あとは,必要になったときに設定すれば良いかな.

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Rで数値積分

diffinvを使って
Rで数値積分をする方法を聞かれたので、ついでにここにも書いておくことにする。数値積分をするためには、基本的にはy*dxを足していけば良い。dxを求めるには、diff(x)とすれば良いが、数が一つ減ってしまうので、そのままではyをかけられない。そこで、最初の要素を除いてy[-1]diff(x)として、それを足し上げていくと数値積分となる。つまり、cumsum(y[-1]diff(x))とすれば良い。 この方法では少し誤差が大きいので、せめて台形積分にしてみよう。yのところは、隣り合ったyの値の平均にするために、(head(y,-1)+tail(y,-1))/2として、cumsum((head(y,-1)+tail(y,-1))/2diff(x))とすれば良い。この最初に0を加えるために、diffinv((head(y,-1)+tail(y,-1))/2diff(x))とすると、xと数が同じになって良いだろう。

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Pade近似

Rで多項式やPade近似
Rで係数cnから多項式の値を求めるためには、例えば以下のようにすれば良い。

cn<- 1/gamma(1:11)
x<- -100:100/10
f<-0
for(i in 0:10)f<-f+cn[i+1]*x^i
plot(x,f,type="l")

しかし、値を求めるためにゼロで初期化したりforループを書いたりが面倒である。そこで、xのべき乗の行列を作って、行列の積を使うとスマートに書ける。

f<-outer(x,0:10,"^")%*%cn

これを使って、Pade近似をいじってみた。Pade近似というのは、関数を2つの多項式の比として近似する方法であり、n次の多項式をm次の多項式で割る場合に[n,m]次のPade近似という。例えば、Taylor展開は[n,0]次のPade近似ということもできる。sin(x)の10次のTaylor展開の係数cnは以下で表される。

cn<-c(0,1,0,-1)/gamma(1:11)

これを[4,6]次のPade近似で表してみよう。pracmaというlibraryを使うと係数が簡単に求められる。

library(pracma)
pq<-pade(rev(cn),,4,6)
pn<-rev(pq$r1)
qn<-rev(pq$r2)
f<-(outer(x,0:4,"^")%*%pn)/(outer(x,0:6,"^")%*%qn)

pracmaでは多項式の係数を逆順にしないといけないことに注意が必要である。libraryを使うのは反則かも知れないので、library無しで、係数を求めるプログラムも書いてみた。

mat<-cbind(diag(1,10,4),-sapply(0:5,function(i)c(rep(0,i),cn)[1:10] ))
pqn<-solve(mat)%*%cn[-1]
pn<-c(cn[1],pqn[1:4,1])
qn<-c(1,pqn[5:10,1])
関数によっては、Taylor展開よりもPade近似の方が、良く合う場合があり、 Rで簡単に使えるようになったので、今後は使ってみよう。
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ドイツ語のocr

ウムラウトも大丈夫
ドイツ語の書類を読む必要があって、どうしようかと思ったが、スキャナーで取り込んで、OCRにかけて、google翻訳することにした。OCRソフトは、tesseractというのを使うと良いようなので、どのドイツ語対応のtesseract-ocr-deuをaptでインストールした。そして、スキャナで取り込んだpdfをpngに変換する。そして、tesseract -l deu+eng image.png tax-0 txtとしたら、それなりに認識してくれた。嬉しいのは、ウムラウトなどもきちんと認識してくれた点だ。ずいぶん前に別の方法でやった時には、ウムラウトやエスツェットが駄目で、手直しの必要があって苦労した覚えがある。画像が乱れているところは、うまく認識できない場合があったが、gimpで調整したら、読み取れるようになった。やはり、アルファベットは種類が少ないので、OCR向けかな。

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測定機器のインターフェース

rubyのclassとmodule
自作の装置で測定する場合には、rubyを用いて測定している。PCと機器で通信する場合には、インターフェースとしてGPIBやRS232CやUSBTMCを主に使っているが、これらを切り替える必要がある場合がある。当初は、機器に対してインターフェースを固定して、それ専用のプログラムを書いていたが、インターフェースを変えるために、別のプログラムを作らないといけないので面倒である。 現在ホームページに公開しているversionでは、インターフェースをclassとして定義して、機器はそれらのサブclassとして定義することによって、インターフェースを指定している。インターフェースを切り替えるためには、機器を記述しているプログラムのスーパーclassの部分を書き換えるだけで良い。スーパーclassは後から変えることは出来ないようなので、プログラムの書き換えが必須であった。 新たに装置を立ち上げるにあたって、いろいろと考えていたら、moduleを使えば、インターフェースと装置のプログラムを書き換えずに、測定プログラムからインターフェースを切り替えるという方法を思いついた。つまり、インターフェースはmoduleにして、測定プログラムの中から、機器のclassを再定義してincludeさせるのである。測定プログラムの先頭が少し長くなるが、そこでそれぞれの機器のインターフェースが明示されるのは、良い点とも考えられる。もう少しプログラムが固まってきたら、公開するかも知れません。

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htmlでGL

RとrglとwebGL

rglを使うと、Rで三次元の図を作って、マウスで回したりすることができる。webGLを利用して、htmlにすることもできる。

library('rgl')
open3d()
shade3d(cube3d(),col='red')
writeWebGL(filename='index.html')

とすると、index.htmlが出来て、これをブラウザーで表示させると、三次元の図が現れる。そのままの設定だとwebGLというフォルダが出来てしまうけど、まあいいか。このhtmlには、長いjavascriptが埋め込まれている。これを取り除いて、図形のデータだけにしたい場合は、

writeWebGL(filename='index.html',commonParts=FALSE)

とすればよい。しかし、そのままでは図形を表示できない。/usr/lib/R/site-library/rgl/htmlwidgets/lib/CanvasMatrix/CanvasMatrix.src.jsと/usr/lib/R/site-library/rgl/htmlwidgets/lib/rglClass/rglClass.src.jsを同じフォルダに置いて、"src."を除いたファイル名に変更して、htmlの最初の方に

<script src="CanvasMatrix.js" type="text/javascript"></script>
<script src="rglClass.js" type="text/javascript"></script>

を加える必要がある。また、同じhtmlに複数の図を置く場合には、div idを変更する必要がある。

<div id="div" class="rglWebGL"></div>
<script type="text/javascript">
	var div = document.getElementById("div"),

にある二つの"div"を重複しない名前に変更すれば良い。この方法がなかなか分からずに苦労した。

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ImageMagickのsecurity

pdfとjpegの変換
ImageMagickを使って、pdfをjpegに変換しようとしたら、security policyのせいで出来ないと言われてしまった。昔はできたはずなんだけど。調べてみたら、回避方法が分かった。/etc/ImageMagick-6/policy.xmlでPDFの制限をしている行をコメントアウトすれば良いようである。実際にやってみたら、うまく動くようになった。

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evinceでは無かった

なかなか気づかなかった
lubuntu20.04でpdfを見たときには、使い勝手がこれまでと違うと思っていたら、実はevinceでは無いことにようやく気がついた。新たにevinceをインストールしたので、これからは同じ使い勝手で使うことができるでしょう。

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