Rのみでのデータ処理
測定データの処理には、rubyとRを使っている。Rは文字列の操作が苦手なので、測定データの保存されたファイルから、必要なデータを抽出して、簡単なデータ処理をするためにはrubyを主に使っている。例えば、必要な列を取り出したり、質量から物質量に変換したりする処理などである。そして、plotやfittingなどにRを用いるという具合である。しかし、ニ段階の処理が必要で面倒なので、Rだけでデータ処理をしてしまうと楽に感じられる。
Rですべての処理をする場合に問題になるのが、データファイルのヘッダ部分の処理である。Rでファイルを読み取るコマンドとしては、通常read.tableを使っている。skipオプションを指定すれば、ヘッダを飛ばすことはできるが、ヘッダの情報を読み取ることができなくなる。ヘッダの情報を取り込むには、readLinesを使う方が良いだろう。そして、ヘッダと本体の境目を探して、両者を分離して、ヘッダから必要な情報を抽出して、本体をデータフレームにして、といろいろな処理を書く必要がある。
こういったことを考えると、もうしばらくは今のままで良いかと思ってしまう。
ubuntuのwindows共有
mount場所
ubuntuでwindows共有を使って、windowのファイルにアクセスすることができる。sambaやcifsを使ってコマンドでマウントする場合には、マウントする場所を指定するので、linuxから見たときに、そのファイルがどこにあるのかは自明である。しかし、ubuntuのファイラーからwindows共有に接続したときには、実際にはそのファイルがどこにmountされているかはよく分からなかった。調べてみたら、ユーザーの.gvfsというフォルダの下にあった。rubyからそこを指定すると、無事に読むこともできた。もう少し、分かりやすい場所にmountして欲しい気がする。
USB-MIDI
stm32を使って
AVRを使ってUSB-MIDIを変換するものとしては、例えばMOCOというものがあり、作成記事などもいくつかある。しかし、部品集めや半田付けが面倒である。
一方STM32を使ったものの記事は少ないようである。Blue Pillなどを使えば、ほとんど半田付けなどもほとんど必要無い。まず見つけてのが、USBMidiKliK4x4というものである。ここにある、Blue Pill用のbinを書き込んで、LinuxのPCにUSBに接続してみたが、何かerrorだ出て、うまく認識できなかった。次に見つけたのがSTM32F1_MIDI_Serial_Bridgeである。binは無かったので、サイトの情報に従ってコンパイルして、binを書き込んだ。このとき、usbmidi.cのボーレートを31250に変更する必要がある。USBに接続してみたところ、正しく認識出来ているようだし、オシロでそれっぽい信号も出力していることが確認できたので、うまく動いているようである。
Blue Pillを使って作ることができれば、安いしほとんど半田付けも不要である。AVRで作るよりも簡単そうだが、なんで情報が少ないのかな。
MIDIとRS232Cの違い
マイコンかUSB-RS232C変換ICか
昔からデジタル音楽機器がMIDIという通信規格を持っていることは知っていたが、詳しくは知らなかったので、調べてみた。基本的には、シリアル通信で、スタートビットやストップビットがある点では、RS232Cとそっくりである。違いは、MIDIの場合は電圧が5Vで、ボーレートが31250baudという点である。USB-MIDI変換をする場合には、マイコンでやる方法以外に、USB-RS232C変換ICを使う方法もあるようである。しかし、RS232Cの場合の近いボーレートが38400baudであるので、これを変更できるようにする必要があるらしい。マイコンでプログラムを流し込むのが面倒だと思うか、変換ICでボーレートを変更する方が面倒と思うかの、どちらだろうか。
新しい物理定数
SI単位
本日からSI単位の定義が新しくなる.カンデラを除く6つの基本単位の内,秒とメートルの定義は変わらなかったが,残りの4つの基本単位が,4つの物理定数から定義されることになった.これらの物理定数の値は,今後はほぼ変わることが無いだろうから,記憶しておく価値が高まったと言えるだろう.そこで,日本人に覚えやすいように語呂合わせを考えてみた.いくつか考えた中で,まともそうなものを一つずつ紹介する.ちなみに,マイナスは「の」と読むことにしている.
プランク定数(6.62607015e-34) 室に群れ生れ,苺の実よ.
ボルツマン定数(1.380649e-23) 遺産はゼロ,無欲の罪.
電気素量(1.602176634e-19) 広間に避難路,武蔵野一区.
アボガドロ定数(6.02214076e23) 六列に石,オセロ詰み.
2022.4.7追記 電気素量(1.602176634e-19) 人群れに避難路,武蔵野一区. の方がマシかな.後半をもう少しなんとかしたいけど. 電気素量(1.602176634e-19) 人群れに避難路,無残,死の一苦. とかはなんか酷い.
多面体の描画
rglで多面体
正十二面体や正二十面体はややこしい形をしているので、描くのが困難である。rglでこれらを描画しようと思ったら、結構簡単だった。
open3d() shade3d(dodecahedron3d(col='red'))
のようにすると良いようです。任意の多面体を描くには、tmesh3dを使うと良いようです。ただ、頂点の座標を求めたり、面を定義したりするのが、面倒な気がします。
新しい時代
様々な定数
来月から,一つの新しい時代が始まろうとしている。これまで,SI単位は,七つの基本単位が定義され,それらを元に様々な単位が定義されていた。
これが五月二十日から,新しい定義に移行するのである。新しい定義では,三つの基本単位については変更はないが,四つの基本単位は,プランク定数,ボルツマン定数,アボガドロ定数,電気素量から定義されることになった。これまでも光速からメートルが定義されていたが,これで五つの基本的な物理定数が真の意味で定数となり,ここから五つの基本単位ができることとなる。カンデラはなぜ必要なのかはよく分からないが,秒はこれまで通りセシウムを使って定義されている。基本的な物理定数で一定の周期をもつものがあれば,秒もこれを使って定義できるのかも知れないが,今のところそれは難しいようである。また,いずれは精度の高いストロンチウムに置き換えられるのでは無いかと予想している。
これらの物理定数をRを使って使うことも多くなるかも知れないので,以下に定義を書いておこう。
完全な定数になったわけなので、覚えないといけないかな。
nucs<-9192631770 #1/s hyperfine structure transition frezuency of 133Cs cl<-299792458 #m/s speed of light hp<-6.62607015e-34 #Js Plank constant ec<-1.602176634e-19 #C elementary charge kb<-1.380649e-23 #J/K Boltzmann constant na<-6.02214076e23 #1/mol Avogadro constant kcd<-683 #W/sr luminous efficacy of radiation of frequency 540e12Hz
Rの行列
diagの挙動
Rで角運動量演算子を行列表現するときに、diag(seq(j,-j,-1))というようにしていた。しかし、jが0のときには、エラーが出ることが分かった。調べてみると、diagは、成分が二個以上配列を渡されたときには、それを対角成分とする行列を返すが、成分が一個のときには、それをスカラーとみなして、そのスカラーの次元を持つ単位行列を返すことが分かった。そして、0に対しては、0次元の行列をつくろうとする。これがエラーの原因であることが分かった。臨む結果を得るために、if文で条件分岐することにしたが、良い書き方がないかな。
fillの挙動
ruby/tkの互換性
昔ruby/tkで作ったプログラムを動かそうと思ったら、エラーが出て動かなかった。rubyのversionによる違いを修正しても動かないので、tk部分だと予想した。エラー箇所をよくよく見てみると、
t=TkcOval.new(@area,x-r,y-r,x+r,y+r,'fill'=>'black')
のところのfillが問題だということが分かった。これを
t=TkcOval.new(@area,x-r,y-r,x+r,y+r) t.fill='black'と直したら動くようになったが、一度変数を定義しないと属性を指定できないのは面倒に感じる。
pdfの結合
imagemagickではダメだった
複数のpdfを結合して一つのpdfにしたいと思い調べてみた。convertを使って
convert c*.pdf out.pdfとすれば良いらしいので、やってみたが、長い時間がかかってout.pdfを作ったが、エラーが出てうまくいかなかった。そこで、pdftkを使うことにした。インストールしようとしたら、すでに入っていた。コマンドラインで
pdftk c*.pdf cat output out.pdfとしたら、短時間でファイルが生成された。こちらはうまく読めた。少しコマンドが複雑だが、pdftkは便利そうだ。