プリント基板の作成
電子回路を自作するときには,昔はユニバーサル基板を使っていた.しかし,同じ回路を複数作る場合には,面倒である.そのような場合には,銅基板をエッチングすると良い.パターンをレーザープリンターで転写シートに印刷して,それを銅基板と重ねて,アイロンで加熱して押し付けることによって,インクを銅基板に移して,その後で余分な紙を除去することによって,マスキングを作っていた.また,エッチングは塩化鉄だと使いにくいので,過二硫酸ナトリウムを水に溶かしたもので,エッチングを行っていた.溶液が透明なので,銅が溶けている様子がよく分かって良い.
今回,複数の基板を作る必要性が出てきたが,穴あけも面倒だし,業者に頼んで見ることにした.どの業者を使おうか迷ったのだが,結局PCBWayというところに注文した.比較的安いのと,自分の作る基板の情報を公開することもできるのが面白そうなので,そこに頼むことにした.5cm角ぐらいの一層の基板が5枚で$5と送料でした.KiCADで回路図を作って,ガーバーdataを作ったのだが,いろいろと初めてのことがあって,手間取った.dataが間違っていて,使えないものが出来ないか心配だったが,一応大丈夫だった.一つ間違えたのが,三端子レギュレーターやトランジスタのfootprintがよく分からなかったので,SIPにしていたが,穴が少し小さくて,1.0mmのドリルで穴を広げる必要があったことである.正しくは,TO-220-3というfootpringを選ばなければいけなかった.
やり方は一通り理解できたので,今後はプリント基板は業者に頼むことが増えると思う.