texlive-science


TeXの化学式

そろそろ、学生が卒業論文や修士論文を書き始める季節になってきた。TeXを使って論文を書く人も多いと思うが、化学系で面倒なのが、化学式である。これまで、rubyを使って、化学式らしい部分を自動で変換していたが、便利なstyファイルがあることを教えてもらった。mhchemというもので、Debianの場合にはtexlive-scienceに入っている。ヘッダーに

\usepackage[version=3]{mhchem}

と書いておいて、\ce{H2O}などと書くと、それが化学式として出力される。/usr/share/doc/texlive-science-doc/latex/mhchem/mhchem.pdfに、詳しい説明がある。イオンでまぎらわしい時には、\ce{CrO4^2-}とする。結晶水の点はピリオドで記述するようだ。

texlive-scienceに入っている他のものとしては、sciposterというのが気になった。ポスターを作るときには、posterクラスを自分で修正したものを使っていたのだが、こちらの方が便利そうだ。いつか使ってみるかもしれない。

TeXに便利なツールができてくるのはうれしいことなのだが、それに取り残されている自分が悲しくなる。