画像を加工するときには,gimpを時々使っている. 単純な作業を繰り返し行うときには,自動化すると便利である. Gimpでは,以前からscript-fuというスクリプトが使えて,自動化することが出来たが,これはschemeという言語を使っているので,それに不慣れなので,あまり使いやすくは無かった. schemeは,括弧を沢山使う言語で,配列やループなどを使うのが大変で,少なくとも私には複雑な処理をするスクリプトを作るのは困難だった. しかし,最近のgimpには,python-fuが組み込まれていて,pythonを使ってスクリプトを書くことができる. Debian13では,Gimp 3.0になっているし,少し古いubuntuでも,snapで3.0をインストールすることができ,python-fuを使うことができる.
python-fuは,Filters - Development - Python-Fu - PythonConsoleでコンソールを立ち上げて,そこから使うことができる. プログラム自体はpythonが使えれば問題無いのだが,少しクセもある. GimpのコマンドはHelp - Procedure Browserから調べることができるのだが,そのままでは使えないのである. 例えば,現在openしている画像のリストを得るgimp-get-imagesというコマンドは,python-fuでは,Gimp.get_imagesとなる. もう一つ例を挙げておくとgimp-image-get-layersは,Gimp.Image.get_layersとなる. “-“が”_“になるのはまだ良いとして,“gimp-“が"Gimp.“などとなるのは,moduleやクラスの名前となっているからのようです. 他にも,Gimp.SelectionやGimp.DrawableやGimp.Channelなどがあるようである.
また,python-fuで作ったスクリプトをメニューなどに登録する方法がまだ分かっていない. 今後は,script-fuよりもpython-fuを使うようになると思う.