紙の構造 セルロース分子間の水素結合ができるまで

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1.水の中にセルロース分子を懸濁させると,下の図のようにセルロースあるいは水のOH基と水あるいはセルロースのO基の間に水素結合ができます.水が多いと水分子がセルロース分子間を橋渡しした状態となります.

2.水を乾燥させて除去していきます.水素結合によって,水分子によって橋渡しされていたセルロース繊維が次第に近づきます.

3.最後にセルロース分子間が水素結合で直接,つながります.水素結合は共有結合に比べると弱い結合ですが,下の図のように多くの箇所で結合しますから,全部合わさると相当な結合力になります.