シックハウス症候群に御用心!

 頭が痛い、目がチカチカする、くしゃみがよく出る、のどが痛い、めまいや吐き気がする、体がだるい、喘息やアトピー性皮膚炎などのアレルギー症状がひどくなる、情緒不安定になる、思考力や判断力が低下する…。

このような症状が、新築したばかりの建物に引っ越してから起こってきた場合には、シックハウス症候群に陥っている可能性が考えられます。
 
 シックハウス症候群(sick-house syndrome)とは、住宅の室内環境汚染によって生じる健康障害のことです。

 室内の空気を汚染する化学物質としては、合板や壁紙などを張る際に用いられる接着剤や洗浄剤(クリーナーやワックス)に含まれているホルムアルデヒド、塗料や接着剤などの溶剤に用いられるトルエンやキシレン、木材保存剤や防蟻剤に含まれる有機リン系やピレスロイド系の薬剤などがあげられます。気密性の高い建物の場合、それらの化学物質が部屋の中にいつまでも留まり続けますので、健康への影響が出やすくなります。症状の発生と化学物質の濃度との関係には個人差があり、きわめて低い濃度でも症状が出る人もあれば、より高い濃度でも症状が出ない人もあります。
 これから建物を新築する場合には、「通風・換気を効率よく行うための間取りや窓の配置」「適切な建材・施行材の選択」「適切な施工」など、化学物質の室内濃度を低減するための検討を設計段階から行うことができますが、既に建物が出来上がっている場合には、そういう対策は困難ですので、以下のような方法で対処しましょう。

1. 完成から入居までの期間は余裕を持ち、十分な乾燥と換気を行う。
2. 入居後も毎日窓を開けて十分な自然換気を行う。
3. 給気口がある場合にはできるだけ開放状態にする。
4. 室内ドアを開放して通気経路を確保する。
5. 自然換気の補助として換気扇を使用する。(換気扇で強制換気をする場合には、換気扇の反対側の窓や戸を開けて部屋全体の空気が動くようにする。)
6. 室内ドアにアンダーカット(ドアの下端部と床面との間で通風が可能となるような隙間)やガラリ(窓や建具などに、幅の狭い板を、一定の傾斜をもたせ間隔をあけて何枚も横に取りつけたもの。室内の採光、通風、雨よけなどのために用いる。がらり板。しころ板。羽板。よろい板)を設ける。室間に通気孔を設ける。
7. 数日間にわたって不在にした場合などには特に換気に注意する。
8. 有機溶剤を含むワックスがけや洗浄剤の使用を避ける。室内で防虫剤や殺虫剤を使わないようにする。
9. 家具、カーペット、カーテンなどを選ぶ際には、有害な接着剤や、防虫・防炎処理などの化学処理した物を避ける。

 なお、症状がひどくてお困りの方は、保健管理センターに相談にお越しください。