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生命機能化学コース/食生命科学コース 研究室

生命機能化学コース/食生命科学コースでは、5つの研究室に分かれて研究活動を行っています。
総合科学研究支援センター 遺伝子機能解析部門、戦略的研究推進センター所属の教員も一緒に研究活動を行っています。

 

第1研究室(食機能制御学) LinkIcon研究室HP

研究のキーワード

食習慣、腸内細菌代謝産物、生活習慣病、食品機能


 


教授
室田佳恵子(Murota Kaeko)
食品代謝機能学
食品に含まれる様々な成分のうち、生体調節機能を発揮することが期待されるものに着目し、消化管内での動態を中心に吸収代謝機構の解明を目指して生体利用性研究を行っている。栄養素の中では脂質の消化吸収機構を中心に研究を進めている。また、機能性成分として広く注目を集めている植物性成分(ファイトケミカル)としてポリフェノール、カロテノイドについて、油脂との相互作用など脂溶性に着目した生体利用性研究を行っている。
 


教授
清水英寿(Shimizu Hidehisa)
病態生理学・分子栄養学
hideshmz
(1)腸内細菌がヒトの健康に影響を与えている事は知られているが、どのようなメカニズムで影響を与えているのか、未だ不明な点が多い。そこで、食習慣を起因として産生量が変化する腸内細菌代謝物に焦点を当て、各種臓器に与える影響について解析を進めている。
(2)湖沼の富栄養化に伴って異常増殖した藍藻類が産生する毒素に着目し、その毒素を含む水の直接摂取、またはそこで養殖された魚介類体内で蓄積された毒素の間接摂取で引き起こされると予想される臓器障害メカニズムについて、「食の安全性」をキーワードに解明する事を目指している。
(3)上記(1)と(2)で得られた研究結果を基盤にして、予防・改善効果が期待される食成分を島根県になじみがある「食」から探索し、その評価・検証を行う。


准教授
地阪光生(Jisaka Mitsuo)
細胞機能工学
jisaka
細胞内の脂質は様々な生理活性物質を生合成する原料となる。この生合成の過程には、高度に制御された過酸化反応が利用される。この過酸化反応を触媒する諸酵素を中心に、脂質から様々な生理活性物質を生合成する代謝系に関与する諸酵素の構造・反応機構・発現調節機構、および、代謝生成物の同定と生理機能の解析を通じ、本代謝系を活用した生体の巧妙な生理調節機能の解明とその活用を目的として、研究を進めている。


准教授
西村浩二(Nishimura Koji)
 



 

第2研究室(応用微生物学) LinkIcon研究室HP

研究のキーワード

分裂酵母、出芽酵母、ストレス応答、細胞周期、ガン遺伝子、遺伝子工学、バイオエタノール、コエンザイムQ10


教授
川向 誠(Kawamukai Makoto)(令和6年3月定年退職予定)
応用微生物学
kawamuka
分裂酵母の有性生殖を制御するシグナル伝達系と減数分裂の制御に関わる新たな調節遺伝子(moc1-4msa2aco1rad24sam1-9)の機能解析を進めている。減数分裂の制御系の解析には分裂酵母を実験材料とするメリットは大きく、基本的な生命現象の理解を目指している。これとは別に、電子伝達系の構成成分であり、抗酸化機能を有するコエンザイムQ(ユビキノン)の生合成経路の遺伝子解析、コエンザイムQ10の生産性の向上および分裂酵母におけるコエンザイムQの新機能について研究している。さらに米よりバイオエタノールの生産を行なうプロジェクトを進めている。


准教授
戒能智宏(Kaino Tomohiro)
応用微生物学
 tkaino
コエンザイムQ(CoQ、ユビキノン)は、電子伝達系の必須因子であり脂質の過酸化防止機能、活性酸素の消去能など多彩な機能が報告されている。また虚血性心疾患の改善薬として、さらに最近ではサプリメントとしても需要が高まっている物質である。CoQ合成に関与する遺伝子の単離、解析、および酵素の反応機構と発現調節機構、さらに細胞内での電子受容体としての様々な機能に着目した細胞内生理機能の解明を目指して研究を行っている。


准教授
松尾安浩(Matsuo Yasuhiro)
微生物機能学
ymatsuo
細胞が浸透圧などの様々なストレスにさらされた場合、そのストレスの種類によっていろいろな情報伝達経路が活性化される。分裂酵母においてcAMP/PKA(プロテインキナーゼA)経路は、栄養源や浸透圧ストレスなどに応答して情報伝達を行っており、この経路はcAMPの濃度変化によってプロテインキナーゼAの活性化が調節されている。ストレス応答メカニズムを解明するために、分裂酵母を用いてcAMP/PKAの情報伝達経路に焦点をおいて研究を行っている。



 

第3研究室(生命物理化学)

研究のキーワード

分子分光学、ラマン分光法、生細胞のイメージング、分子認識、シクロデキストリン


教授
山本達之(Yamamoto Tatsuyuki)
生命分子分光学
tyamamot
紫外線が眼(角膜、水晶体、コラーゲン)および皮膚(表皮角化細胞、線維眼細胞)に与える影響や、包接化合物シクロデキストリン及びその誘導体との結合がタンパク質の熱安定性に与える影響について、分光学的手法による研究を行っている。その他、単一細胞の生命活動を分光学的手法により視覚化する試みを行なっている。


准教授
吉清恵介(Yoshikiyo Keisuke)
分子認識工学
yoshikiyo
環状オリゴ糖であるシクロデキストリンの分子認識能、酵素類似様について、その機能の発現機構を物理化学および有機化学の手法を用いて研究している。また、化学修飾によって高度な分子認識能を持つシクロデキストリン誘導体を合成し、その酵素類似様の触媒作用を調べている。


助教
NOOTHALAPATI  Hemanth(ヌータラパティ ヘマンス
Biomedical spectroscopy and imaging
Biomedical applications of Raman spectroscopy coupled with big data analysis



 

第4研究室(化学生物学)LinkIcon研究室HP

研究のキーワード

幼若ホルモン、神経伝達物質、レセプターチャネル、分子設計、有機合成化学、構造活性相関、分子相互作用、生物制御化学


教授
塩月孝博(Shiotsuki Takahiro)
生物制御化学
shiotsuk
昆虫の持つ驚異的な環境適応力に着目し、昆虫の産業利用や害虫防除に向けた制御技術を開発することを目的とし、温度・光・化学物質等の外界刺激の感知、神経やホルモンによる情報伝達、それに続く遺伝子制御を経て、タンパク質などの分子生成により表現型が発現する一連の応答をネットワークとして総合的に解明することを目指した研究を行っている。


准教授
池田 泉(Ikeda Izumi)
生命有機化学
ikeda
神経伝達物質受容体のリガンド結合部位の構造と性質の解明とそのサブタイプ特異的アゴニストおよびアンタゴニストの開発を目指し、その研究の一環としてニコチン性アセチルコリンレセプターの新規リガンドの合成および昆虫ニコチン性アセチルコリンレセプターの構造活性相関について研究している。



 

第5研究室(生物化学) LinkIcon研究室HP

研究のキーワード

植物、ミドリムシ、ビタミンC生合成・輸送、補酵素型ビタミン代謝、活性酸素、ストレス応答、レドックス


教授
石川孝博(Ishikawa Takahiro)
応用生物化学
ishikawa
高等植物や藻類など光合成生物におけるアスコルビン酸の生合成経路とその調節機構の解明を分子生理学的手法により進めている。また、植物におけるアスコルビン酸の生理機能を解明するため、シロイヌナズナ、ヒメツリガネゴケ、トマトの形質転換体やアスコルビン酸欠乏変異体による解析も進行中である。このほか、植物の環境ストレス応答の初期段階におこる遺伝子発現のレドックス制御系について、シロイヌナズナおよび植物培養細胞をもちいたモデル実験系を構築して解明を進めている。


教授
丸田隆典(Maruta Takanori)
バイオシグナル工学
maruta
高等植物の環境変化(ストレス)に対する応答/耐性の分子機構について研究し、分子育種への応用を目指している。特に、細胞内の酸化還元(レドックス)制御系に注目しており、活性酸素種(ROS)やビタミンをキーワードに、それらを介した遺伝子発現制御機構について生理生化学および分子遺伝学的手法を用いて解析している。また、ビタミンCおよびEの生合成の分子制御機構についても解析している。


准教授
小川貴央(Ogawa Takahisa)
植物分子生理学・生化学
t-ogawa
植物におけるヌクレオシド2-リン酸類縁体を加水分解するタンパク質ファミリーであるNudix (Nucleoside diphosphate linked to some moiety X) hydrolaseの生理機能について解析を進めている。特に、すべての生物にとって重要な生体分子(補酵素)であるNADHやFADのNudixを介した代謝調節機構に注目し、補酵素の代謝調節とストレス応答を含む様々な生体反応との関連性について研究を行っている。



 

研究・学術情報機構 総合科学研究支援センター 遺伝子機能解析部門 LinkIcon部門HP

研究のキーワード

植物の気孔形成機構、植物の花粉形成機構、トランスジェニック植物、アミノ酸代謝関連酵素、タンパク質工学


教授
中川 強(Nakagawa Tsuyoshi)

第2研究室

植物の高度利用を目指して、植物遺伝子工学のコアテクノロジーとなる新しい遺伝子導入技術の開発に取り組んでいます。簡単に遺伝子クローニングができるベクター、2つの遺伝子を同時にクローニングできるベクターを作り上げて来ています。また、開発した遺伝子導入技術を利用して、植物細胞の形態を制御する信号伝達システムの解析、細胞の発達に関わる小胞輸送因子の解析、花粉の発達に関する研究を進め、植物の生命メカニズムの解明を目指しています。


助教
芦田裕之(Ashida Hiroyuki)

第5研究室

ラン藻は光合成を営むことができる独立栄養性原核生物で、Synechocystis.sp.PCC6803などいくつかの生物種においてゲノムの全塩基配列が決定されています。このラン藻における有用物質、特にアミノ酸・ペプチドなどの生合成に関与する酵素の構造や機能の解明を行っています。


助教
蜂谷卓士(Hachiya Takushi)

第2研究室

ヒトと同じように、植物も体内の栄養状態を感知し、応答する仕組みをもっています。
少ない肥料でもよりよく育つ作物の開発を目指し、植物の『満腹中枢』と『満腹応答』の分子機構の解明を進めています。



 

LinkIcon戦略的研究推進センター


助教
石垣美歌(Ishigaki Mika)

第3研究室



 

三井化学アグロ・生物制御化学寄附講座

(設置期間(201741日〜2022331日)満了により終了しました)


特任教授
尾添嘉久(Ozoe Yoshihisa)

第4研究室

神経情報伝達には、シグナル分子とその受容体との相互作用が重要な役割を果たしている。シグナル分子によって制御されるイオンチャネルとGタンパク質共役型受容体の構造、シグナル伝達機構、生理学的役割、薬理学特性などを解明するために、無脊椎動物(昆虫、線虫)を研究材料として、分子生物学、生理学および有機化学的なアプローチによる研究を行っている。



 

所属研究室・組織


職名
氏名
専門分野または研究室
メールアドレス(メールアドレスには@life.shimane-u.ac.jpを付けて下さい。)
研究内容