高校生の皆さんへの本コースの紹介

 

このコースでは将来、地域の産業や暮らしを良くしたいと志す学生を求めます。
我々と一緒に地域(食料・農業・農村)を元気にする 「ジェネラリスト」を目指しませんか。

~地域を元気にするための学び~

地域で活躍するためには多面的な能力が必要です。
本コースでは、その能力を養うためのカリキュラムを用意しています。

 
●学問: 農業経済学 (Agicultural Economics)、農業経営学 (Farm Management)、地域経済学 (Regional Economics)、農史・農学史 (Agricultural History)など、他にも地域を活性化させるための多岐にわたる学問を学ぶことができます。
 
●調査能力: 机上だけではなく、農村の現場を実際に調査します。例えば、農村経済学基礎セミナー、農村調査分析論や専攻演習などが該当します。
 
●解決能力: グループに分かれて地域課題に挑みます。調査や分析を行った後に、結果に基づいて独自の提案を行い、現地で発表し報告書にまとめます (農村調査分析論)。 
 
 
                        
卒業研究を構成する要素を示した図 (左)と、調査・分析した結果を現地で発表している様子(右: 雲南市民谷集落センター、2015年2月)
 
成果発表の様子

~自ら課題を解決する力を養います~

 
 卒業論文は、自ら何が問題化を考え、解決する力を養います。これは社会に出てから重要な能力になります。以下にこれまでの先輩が取り組んだ地域の課題例を示します。参考にしてみてください。
 
【過去の先輩が取り組んだ地域の課題】
農業経営問題、農村の過疎・定住問題、地域資源活用、集落コミュニティ問題、食品マーケティングなど、多角的な視点から研究を行っています。
 
 
卒業論文作成までのフロチャート

~コースで学んだことを地域の活性化に活かそう~

 
 コースで身につけたことを基礎とし、卒業生は社会の多方面で活躍しています。以下にそれぞれの志の例と対応する企業例を示します。
 [企業]
i ) 地域づくりに携わりたい、住民の暮らしを良くしたいという人
 都道府県庁(農業職や行政職)、市役所警察消防士などの公務員になる例が多いです。
 例えば、島根県、福岡県、長野県、兵庫県、岡山県、松江市、旭川市、浜松市、奥出雲町、島根県警、警視庁などです。
 
ii) 地域農業を強くしたいという人
 農業協同組合 (JA)農業生産法人に入る例が多いです。
  例えば、島根中央会、全共連島根、岡山経済連、くにびき、いずも、やすぎ、鳥取西部、四万十などです。
 
iii) 地域経済を支えたいという人
 金融機関商工会議所など、各種支援機関に入る例が多いです。
  例えば、山陰合同銀行、中央銀行、米子信用金庫、あ杖商工会議所、出雲商工会議所、しまね産業復興財団などです。
 
iv) 地元企業で働きたいという人
 食品関連業流通業観光業メーカー一般企業への就職も多いです。
  例えば、ニッスイ、三菱マヒンドラ農機、丸合、エブリイ、関西スーパー、なかのきのこ園など。また、就職時のメリットとして、経済学や経営学全般を学んでいるので、様々な地元一般企業への就職にも有利です。
[大学院]
島根大学大学院、神戸大学大学院、九州大学大学院、英ニューカッスル大学など

~コースで学び始めるための準備~ 

 
 受験の方法には2種類が存在します。1)へるん入試、2) 一般入試、です。文系や理系に関係なく受験(入学)でき、学ぶことができます。
 
 資料請求や出願期間など受験に関する詳しい情報については、必ず島根大学のホームページトップの右上にある「入試情報 」 (ここからもリンクできます) より最新の情報をご確認ください。最後に、昨年度の入試内容を以下に示します。
  
● へるん入試 (11月): 個別学力試験と面接とします。
 
● 一般入試 大学入学共通テスト (1月): 5教科6科目または5教科7科目 (国語、地理、公民、数学、理科、外国語)とします。
 
● 一般入試 前期日程 (2月): 個別学力試験 (数学、理科、外国語から1教科1科目を選択)とします。
 
● 一般入試 後期日程 (3月): 個別学力試験は課さない。大学入学共通テストの成績により合否判定が行われます。
 

~自身を磨く~

 
 本コースでは主に、以下に示す2つの資格を取得することができます。
 
○食の6次産業化プロデューサー
 
 この資格は、食の6次産業化を担う人材を育てるために作られました。特筆する点としては、レベルが1から6まで段階式で、自身のレベルに合うところから学習を始めることができ、自身を適切に成長させることができるということです。
 
 資格取得によるメリットとしては以下の3つです。
1. パートナーからの信頼が向上する
2. 自身で学んだことを主張することができる
3. 待遇が向上する可能性がある
 
 詳しい情報は以下に示すサイトに書いてありますので、是非一度アクセスしてください。
 
食の6次産業化プロデューサーのWeb page:https://www.6ji-biz.org/
 
 
○教育職員免許状 高等学校一種 (農業・理科)
 
 この資格は高校教師になるためのものです。本コースのカリキュラム的には、「農業」の免許が取得しやすいです。以下に教育職員免許状に関するWeb pageを示します。
 
文部科学省 教育職員免許状に関するQ & A: https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kyoin/main13_a2.htm