コースタイトル

村瀬 俊樹

TOSHIKI MURASE

murase

専門
発達心理学
研究テーマ

言語発達・認知発達が主な研究のテーマです。

私たちが、母語である日本語をどのようにして獲得していくのか、その仕組みを実験や観察を行って明らかにしています。

研究キーワード
ことばの獲得、認知発達、養育者のことば
主な担当科目
認知発達心理学、心理学概論など
趣味 特技
街歩き、テニスの試合を見ること(錦織圭を応援しています)、付句
島根の好きな場所
城山公園
メッセージ

人の心の成り立ちに関心のある人、子どもや赤ちゃんに関心のある人、発達心理学を学んでみませんか!

 私たちの身の回りには不思議なことがたくさんあります。家の犬のことも近所の犬のこともどうして「いぬ」と言うようになったのか、ミミズは生きていてロボットは生きていないとどうして思うのか、子どもはどうして「大きくなったら○○レンジャーになりたい」と考えるのか・・・など、私たちが当たり前のように考えていることの成り立ちの仕組みを改めて考えてみると、わからないことがたくさんあります。それを解明するプロジェクトに参加してみませんか。きっと、みなさんにとっての世界が広がりますよ。

 小学生の頃は地図を見るのが好きな子どもでした。高校生の頃から一人旅をするようになり、松江を最初に訪れたのも、高校生の時の一人旅でした。今は、日本や世界各地の街歩きをして、おいしいパンを探すことを楽しみにしています。

 発達心理学との出会いは、学生の時に、保育園や幼稚園などで、赤ちゃんや子どもたちと遊んだり、観察をしたりして、多くのおもしろい言動を発見したことにあります。たとえば、1歳児も自分のマーク(くまの顔など)が書いてあるふとんを見ると、それにほおずりして安心して寝ころびます。自分(の領域)の認識って、こんなふうに始まっているのですね。こんなエピソードが、研究の背景になっています。

 おもな研究テーマはことばの獲得です。あたりまえのように母語を獲得する人もいれば、母語の獲得に困難を示す人もいます。あたりまえのように何かができるようになるのはどうしてか、何かができるようになるのに困難を示すのはどうしてか、そういったことを解明しようと、研究をしています。

 島根大学に赴任してから、日米比較のプロジェクトに参加することで、文化の違いが人の心の成り立ちに及ぼす影響に関心を持つようになりました。米国の大学に訪問研究員として滞在し、日本と米国の教育システムの特徴とその影響についても関心を持つようになりました。

 世界に目を向けると心が伸びやかになりますよ。

連絡先

murase(at)hmn.shimane-u.ac.jp

※(at)を@に変換

主な研究業績(著書・論文等)
  • Murase, T. (2014). Japanese mothers’ utterances about agents and actions during joint picture-book reading. Frontiers in Psychology, 5:357.
  • 村瀬俊樹(2010). 社会-文化的環境における子どもの語彙獲得. 多賀出版.
  • Murase,T., & Ogura,T. (2006). Caregivers' speech. In Nakayama,M., Mazuka,R., & Shirai,Y. (Eds.) The Handbook of East Asian Psycholinguistics: Volume 2, Japanese. Cambridge University Press, 20-25.
  • 村瀬俊樹(2006). 子どもの語の獲得における養育者のことばの役割. 心理学評論, 49, 45-59..
  • Murase,T., Dale,P.S., Ogura,T., Yamashita,Y., & Mahieu,A. (2005). Mother-child conversation during joint picture book reading in Japan and the USA. First Language, 25, 197-218.

TOP