TaqPolymerease
当研究室には二種類のTaqがある。
1つはBioTaq(日本ジェネティクス)、もう一つはKOD(東洋紡)である。
前者は正確性が低い酵素で、インサートチェックなどに使う。PCR産物の末端にAを付加する性質をもつ。
後者は正確性が高い酵素で、伸張性も高い。一方でPCR産物の末端にAを付加しないため、TAクローニングには向かない。また、伸張の温度は68℃が指摘である。
BioTaqは安価で、KODは10倍ぐらい高価である。実験の性質をよく考えて使い分けること。
使い分け
BioTaq
PCRの条件検討、コロニーダイレクトPCR、正確性を要さないPCR
Aを付加する反応など
KOD
正確性を求める実験に使う(例えばクローニング) 大腸菌での発現系
など