1.     試料(組織の場合、25100 mg)に ISOGEN 1 ml を添加し、細胞を溶解する。

1.液体窒素中で凍結粉砕した試料を、あらかじめ 50℃に温めておいた ISOGEN 中に入れ

てホモジナイズし、50℃で 10 分間温浴する。温浴後、激しく混和してから遠心(12 K×g, 10 分間, 4℃)し、沈殿物を取らないよう上清を 1 ml ずつ別のチューブに移す。夾雑物の多い試料(種子、球根など)は、この上清をいったん凍結(-80, 1 時間放置)させて室温で融解してから遠心して、析出した残さを取らないよう上清を 1 ml ずつ新しいチューブに移す。

2.    1.のホモジネートを室温で 5 分間放置したら、200 µl(使用した ISOGEN 量の 0.2

倍量) のクロロホルムを添加する。 15 秒間激しく混和し、室温で 2 分間放置した後、遠心(12 K×g, 15 分間, 4)する。

3.    上層の RNA を含む水相を 400 µl 取り、新しいチューブに移す。

4.     3.に同量(400 µl)の 70%エタノールを添加し、転倒混和する。

5.     4.を全量(800 µl)、Spin Column にアプライし、蓋を閉めて遠心(12 K×g, 15 秒間, 4 する。 Spin Column は、カラムにコクレションチューブをセットして使用します。

6.    ろ液を 700 µl 取って新しいマイクロチューブに移し、200 µl のイソプロパノールを加えて 混和する。この混合液は 8.で用いる。 ろ液回収後のコレクションチューブは、カラム部に再度セットして 7.に進む。

プロトコール 6.の段階で(IsoWash I での洗浄前に)、DNase I (RNase free) (Code No. 314-08071) を用いて行える。あらかじめ下記のとおり調製した DNase 溶液 100 µl Spin Column にアプライして、15 分間室温で放置する。その後は次のプロトコール 7.に進む。DNase 溶液(用事調製): チューブに 30 units DNase I (RNase free)と、酵素添付の反応用バッファー(10×Buffer) 10 µl 加え、RNase フリー水で 100 µl にし、軽くピペッティングして混合する。

7.     6. Spin Column に、500 µl IsoWash I をアプライし、遠心(12 K×g, 15 秒間, 4 してろ液を捨てる。

8.     7. Spin Column 6.の混合液(ろ液+イソプロパノール)を全量アプライし、 遠心(12 K×g, 15 秒間, 4)してろ液を捨てる。

9.     8. Spin Column に、300 µl IsoWash II をアプライし、遠心(12 K×g, 15 秒間, 4 する。

10.   9. Spin Column に再度 300 µl IsoWash II をアプライし、遠心(12 K×g, 1 分間, 4 してろ液とコレクションチューブを捨てる。

11.   10. Spin Column のカラム部に新しいマイクロチューブをセットする。TE または RNase フリー水を 2050 µl アプライし、1 分間放置する。

12.   遠心(12 K×g, 1 分間, 4または室温)して RNA を溶出する。