ラボノートの書き方
ノートを書く際の基本ルール
Ø
ボールペンは油性で黒か青を使うこと。
Ø
ノリはアラビックヤマトを使用し、部分的でなく前面にノリをつけて確実に固定すること
Ø
ノリで貼れないものは、長期間にわたって剥がれ落ちないような方法で貼ること。
新しいノートを使いはじめる前にやること
Ø
ノート番号は研究室全体で通し番号とする。
Ø
所属部署は島根大学 生物資源科学部 生物科学科 秋廣研究室と記載すること。
Ø
氏名は個人の名前を記載すること
Ø
備考欄には研究室内線6600、各人の携帯番号を記載し紛失に備える。
Ø
背表紙には名前をローマ字で記載し 一番下にノート番号を記載すること
日付、主題、ページ番号
Ø
目次に毎日記載する。
Ø
日付は2008年3月13日のように省略しないで書く。
プロジェクト名
仕事内容によってプロジェクト名を記載すること。
GABA、ファイトレメディエーション、安全研究、実験方法について、ブレインストーミング、学会・講演会メモ
論文の内容まとめ、など具体的に書く
実験ノートをメモ帳代わりにする場合でもキレイに、他人が読んでも理解できるような内容で記載すること
サブジェクト
具体的なタイトルを付ける スペースに収まるようにタイトルを付ける
GABA結合タンパク質をイネカルスから単離する等
目的
3-5行程度で実験の目的を記載する。
サンプル(実験材料)
サンプルを具体的に記載する
実験方法
イネカルス100mg(FW)を使った。
↓バッファーを加えた。
↓バッファー中で1分間粉砕した。
↓遠心(15000rpm 5分 RT)
↓上清をサンプルとした
という具合に出来るだけ詳しく書く。同じような実験をする場合は、Pageを引用しても良いし、プロトコール集を引用してもよい。コピーして貼るのもOK
いくつかのサンプルがある場合は
1.
コントロール
2.
遺伝子A
3.
遺伝子B
など書くこと
濃度などの情報も忘れずに書くこと
実験中に気づいたこと、メモはその場で記載すること
結果
Ø
結果は出来るだけ詳細に書くこと。
Ø
生データは必ず記載し、解析した結果(グラフ、表)などもかならず貼り付けること
Ø
単位、縦軸・横軸の説明、反復の数、スケールバー、略語の意味を記載すること。
Ø
解釈に必要な情報は全て記載すること
Ø
うまくいった実験も 失敗した実験も必ず記載すること
Ø
結果はその日のうちに書くこと
考察
一日の実験が終了したら、ただちにその日に行った実験結果をまとめ、実施した研究内容(背景、実験計画、観察・実験結果およびデータ、知見および検討内容など)がしっかり記載されているか確認する。
考察では、
Ø
実験結果から何が言えるのか
Ø
実験目的を達成したか
Ø
実験計画はうまく作動したか
Ø
異なる手法を採用すべきであったと思われる事項は何か
Ø
仮説は実証されたかまたは否定されたか
Ø
次に実施すべき課題は何か
長期プロジェクトならば1-2ページ
ルーチンワークならば1-2行で済ませることができる。
考察には「考察」「解釈」「データ評価」など適当な標題をつけ、データおよび結果などの他の項目と明確に区別しておくようにすること。そうすることでアイデアや推測と事実を分けることができる。