トピックス2013年度



◆島根大学教育学部音楽教育連携推進室開室式を挙行

 12月6日(金),教育学部合唱合奏室で,「島根大学教育学部音楽教育連携推進室」の開室式を挙行しました。

島根大学教育学部では音楽教育専攻が中心となり,平成25年度より次の2つの事業を実施します。

・文部科学省特別経費事業「山陰の音楽文化資源活用による資質の高い教員養成プログラム開発―少子化への対応と地域のソーシャル・キャピタルにつなぐ―」(5年間)
・文化庁地域発・文化芸術創造発信イニシアチブ「松江市音楽文化創出・振興事業―ひとにやさしいまちづくりを目指して―」(3年間)

 それぞれ文部科学省,文化庁から補助金の交付を受け,(公財)しまね文化振興財団や松江市をはじめとした地域の諸機関との連携を通して,地域の音楽文化の活性化と音楽教育の振興・発展をめざし,さまざまな活動を展開しています。

 これらを円滑に実施するため,各種業務を運営・統括するステーションとして,このほど教育学部内に「島根大学教育学部音楽教育連携推進室」が設置されました。同室には井上志保特任助教が常駐します。

 16:00からの開室式は,音楽教育専攻2回生(声楽)で,有福神楽(浜田市)に幼少時から親しんできた深野敦史君による神楽笛演奏で幕を開けました。そして,秋重幸邦教育学部長の挨拶,河添達也同室室長の開室宣言と続き,ご来賓の皆様より祝辞を賜りました。さらに,事業概要,そしてこの事業で購入した楽器を含む金管楽器アンサンブルで,デュカス作曲《ラ・ペリ》より「ファンファーレ」の演奏(指揮:小坂達也講師,演奏:金管楽器専科生)を披露しました。最後に,集った音楽教育専攻の学部生・院生70名全員で「大地讃頌」を合唱し,同室の出発を華やかに祝いました。

 17:00からは,来賓のおひとりとしてお迎えした,文部科学省教科調査官(音楽)津田正之氏より,「これからの音楽科と教員養成―課題と展望―」と題して,記念講演をいただきました。

 地方の国立大学の教員養成学部において,このような地域連携を軸とした規模の大きな音楽・音楽教育のプロジェクトはきわめて稀で,全国的にも注目されています。

 会場では,開室式にあわせて,(公財)鳥取童謡おもちゃ館「わらべ館」(鳥取市)との共催で「音楽教育者・田村虎蔵移動企画展」(パネル展示)を開催し,ご来賓や関係者の方々も興味深く見学されました。この企画展は,12月13日(金)まで教育学部音楽資料室で開催しています。              (音楽教育連携推進室副室長 藤井浩基記)(2013年12月12日更新)



◆卒業生の大曲義和先生が指導する七尾学園益田東高等学校吹奏楽部が第19回日本管楽合奏コンテスト全国大会で最優秀賞(ブレーン賞)を受賞


 2013年11月2日に行われた「日本管楽合奏コンテスト全国大会」高等学校A部門において,七尾学園益田東高等学校吹奏楽部が最優秀賞(ブレーン賞)を受賞しました。指導者は本学卒の大曲義和先生です。大曲先生から以下の文章をお寄せいただきました。
-------------------
  昨年度まで過去5年連続出場は県勢の記録更新でした。今年度、6年連続で出場となりましたが、これまではすべて優秀賞……。最優秀が取れないことに、そろそろプレッシャーを感じていました。
 今年度は念願の最優秀賞に副賞でブレーン賞(ブレーンの楽譜が3冊もらえる)。ようやく大手を振って益田に戻れました。
益田東高吹奏楽部.jpg  が、普段から生徒に伝えていることは、上位賞の獲得がメインではないこと。活動の過程を大事にし、仲間を大事にし、思いを大事にして、毎日地道に努力すること。音楽を心から楽しむ!その集大成が今回であったわけです。
 賞のために演奏するのではない! 応援してくれた皆さんに心を込めて音楽を奏でる!そのためには自分らがまず演奏を楽しむ!
 「思い」をしっかりと持ち続けた結果、合奏力を評価してもらうことができました。
 38歳、私の誕生日に貴重な時間と財産を子供たちからいただきました!
 万歳!東高ブラス!!
-------------------
大曲義和(おおまがりよしかず)
1998年3月島根大学教育学部特音課程チューバ専攻卒
七尾学園 益田東高等学校教諭
-------------------


 なお,昨年度も同コンテスト中学校の部A部門で,島根県代表の大田市立大田第三中学校吹奏楽部が「全国大会最優秀賞(ブレーン賞)」を受賞しています。指導者は角国孝広先生(1995年 特音課程ユーホニアム専攻卒,現:大田第一中学校教諭)です。(河添達也記)(2013年11月12日更新)



◆松江バッハ・カンタータ・フェライン 第3回 定期演奏会

松江バッハ・カンタータ・フェライン第3回定期演奏会.jpg
日時 2013年11月24日(日) 開演15:00 (開場14:30)
会場 松江カトリック教会

入場無料

指揮  佐々木直樹
オルガン 田中沙織

◆プログラム◆

J.S.バッハ: カンタータ第105番 BWV105
J.S.バッハ: ミサ曲 イ長調 BWV234

主催 松江バッハ・カンタータ・フェライン
後援 島根大学教育学部音楽教育専攻



◆音楽専攻の学部生・大学院生がドイツ・ライプツィヒ他への演奏旅行に参加しました。

 2013年8月2日~12日の11日間,松江バッハ・カンタータ・フェライン会員として合唱活動を行う声楽専攻の学部生・大学院生7名,金管楽器専攻の学部生2名が,准教授の佐々木直樹先生,特任講師の狩野麻実先生とともにドイツ演奏旅行に参加しました。バッハ・カンタータ演奏会チラシ001.jpg
 この演奏旅行は,盛岡バッハ・カンタータ・フェライン,仙台宗教音楽合唱団,岩手大学混声合唱団を中心に,東日本大震災の復興に対するドイツの方々の支援に感謝の意を伝えるという趣旨も含めて計画されたものです。その他,複数の団体からなる合唱団の一員として私たちも参加しました。
 全3回の演奏会は,ローテンブルク(8月4日),ライプツィヒ(8月7日),ロストック(8月9日)に,教会を会場に行われました。曲目は,バッハの教会カンタータやシュッツの宗教合唱曲,ブラームスの「ドイツ・レクイエム」などです。どの演奏会も,教会という会場ながら,聴衆の方々からスタンディングオベーションによる拍手喝采が起こるほどの素晴らしい演奏会となりました。
トーマス教会.JPG聖トーマス教会のバッハ像の前で 特に印象的で感動したのは,ライプツィヒの聖トーマス教会での演奏会です。指揮者のダービッド・ティム氏やライプツィヒ・パウリナー・バロックアンサンブルとの共演による,現地でのプロの演奏家による,生き生きとした音楽に引き込まれる不思議な感覚は今でも鮮明に覚えています。さらに,佐々木直樹先生をはじめとする素晴らしいソリストとの共演もあり,国内外で活躍されている声楽家の歌声を聴ける貴重な機会でもありました。
 ドイツの風土を肌で感じ,ドイツ人との交流による様々な刺激を得るなど,自分たちのこれからの人生の糧となる,かけがえのない経験を積むことができました。 

    (大学院教育学研究科2回生 大年真理子 記)(2013年9月11日更新)



◆音楽教育主・副専攻3回生が古代出雲歴史博物館の企画展「石見神楽」を見学しました。

 2013年8月23日(金)に音楽教育主専攻・副専攻の3回生15名が,島根県立古代出雲歴史博物館の企画展「石見神楽」を見学しました。島根大学教育学部では,平成25年度より文部科学省特別経費事業「山陰の音楽文化資源活用による資質の高い教員養成プログラム開発」を実施しています。この見学は同事業の一環で,石見神楽に関する貴重な資料を直接見ることで,郷土の伝統音楽への理解を深め,音楽教育の教材研究や授業実践に役立てることを目的としたものです。

石見神楽1.JPG藤原氏のレクチャーを受講 当日は大学のバスで博物館に出かけ,まず,主任学芸員の藤原宏夫氏から,神楽の基本的な概要や石見神楽の特色についてレクチャーを受けました。その後,藤原氏の解説付きで,展示を見て回りました。石見神楽研究の第一線で活躍中の藤原氏は,島根大学大学院教育学研究科の修了生でもいらっしゃり,音楽教育への視点もまじえながら,後輩に対して懇切丁寧にご説明くださいました。石見神楽2.JPG蛇胴を背負ってとぐろを巻く体験
 参加した和田咲良さんは,「石見神楽といえば怖い顔の面を思い浮かべてしまうのですが,面の表情は地域によって異なり,それぞれのかたちで工夫され,発展してきたことが強く印象に残りました。石見神楽の奥深さを知ることができ,日本そして郷土の伝統芸能を大切にしていこうという気持ちが高まりました」と話していました。(藤井浩基記)(2013年8月29日更新)



◆音楽教育専攻4回生の平塚菜津美さんがピティナ全国決勝大会で入選しました。

 2013年8月19日(月)に東京・銀座の王子ホールで開催された一般社団法人全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)主催による第37回ピティナ・ピアノコンペティション全国決勝大会において,4回生の平塚菜津美さんが入選しました。平塚菜津美.JPG賞状とメダルを手に入選を喜ぶ平塚さん
 平塚さんはグランミューズ部門(Yaカテゴリー)で,107人の参加者の中から予選を通過し,8月10日に東京での地区本選で第1位となり,最終的に絞られた7名による全国決勝大会に進みました。
 全国決勝大会では,ラフマニノフ作曲 《楽興の時 作品16》より第2番と第4番を演奏し,見事入選をはたしました。この結果に,平塚さんは「全国大会という大きな舞台で演奏させていただけたことで,貴重な経験ができました。これを生かし,今後も様々な作曲家の多くの作品を勉強しながら,自分の技術,音楽性ともに成長できるよう頑張りたいと思います」と受賞の喜びと今後の抱負を語っています。(2013年8月27日更新)



◆2013年度のオープンキャンパスを開催しました。

 2013年8月9日(金)に今年度のオープンキャンパスを開催しました。オープンキャンパス no.2.jpg音楽教育専攻では,専攻の概要紹介,学生による演奏,専任・特任教員による進路相談や実技アドバイス,施設見学などのプログラムを2回実施しました。今年度も約60オープンキャンパス no.1.jpgピアノ演奏をする平塚菜津美さん名の高校生や保護者の方々がご参加くださいました。
 ピアノ演奏を披露し,施設見学の案内も行った4回生の平塚菜津美さんは,「島根大学教育学部音楽教育専攻の充実した学習環境を体感していただけたら嬉しいです」と話していました。(2013年8月16日更新)



◆卒業生の藤田卓也さん(テノール)がエネルギア音楽賞を受賞されました。

 卒業生のテノール歌手:藤田卓也さんが平成25年度「第19回エネルギア音楽賞」を受賞されました。この賞は、将来、全国的・国際的に活躍が期待される中国地方在住の音楽家に贈られるものです。藤田さんからメッセージをいただきましたので、以下に掲載します(河添達也記)。
-----------------------

藤田卓也 トゥーランドット写真2.jpg広島シティーオペラ推進委員会公演 プッチーニ作曲 歌劇《トゥーランドット》にカラフ役で出演(2013年3月23日)  この度、公益財団法人エネルギア文化・スポーツ財団、第19回(平成25年度)エネルギア音楽賞という栄誉ある表彰を賜わりました。1人では決して成り立たない演奏活動でございます。これまで支援してくださった皆様に心から感謝致します。そして、音楽だけでなく人間としても多くのことを学んだ島根大学での経験を誇りに思っております。幼い頃から甲子園やプロ野球選手に憧れてきた野球少年の私にとって、高校3年生の夏、甲子園にも出場できず夢破れ挫折のどん底にいる中、一筋の希望の光となって現れた「音楽」。1995年に島大に入学した時には、練習室から聴こえてくる先輩方や同級生の演奏にいきなり度肝を抜かれて自己嫌悪に陥ったものです。しかし、先生、先輩、仲間その他も沢山の出逢いに恵まれ支え助けていただきながら大学・大学院6年間本当に楽しく幸せな学びの時間を送ることができました。

藤田卓也 トゥーランドット写真1.jpg 恩師である故・吉田功先生が「あなたは大自然の中で生まれ育ったのが音楽に活かされている」と私の故郷と歌を関連付けて褒めてくださったのが嬉しくて、今でも新鮮に心に残っております。その時は(そういうものなのかな)と単なる鵜呑みで受け留めておりましたが、今はそのニュアンスが多少なりとも理解できるような気が致します。先人によって音楽という形で多くのメッセージが残され、時代や風土、言語や生活様式などが異なっても、それらが現代に生きる私達に伝わり心に様々な影響を与えるのは、やはり同じ地球という1つの星に共に生きる“仲間”として繋がっているからではないでしょうか。それを思うと私は地球のあらゆるものに対して愛おしく親しみが増し、心がとても温かくなります。
 まだまだ未熟者に変わりはございませんが、歌手としてまた指導者として(現在、くらしき作陽大学非常勤講師)ご縁をいただいた皆様と今を生きるかけがえのない生命の歓喜を分かち合えるよう私にできる精一杯の向上と活動をして参りたいと思っております。
-----------------------------------------
藤田 写真 (木寺撮影2).jpg藤田卓也(ふじたたくや)
1999年 島根大学教育学部特音課程卒。2001年同教育学研究科音楽教育専修終了。
2003年から4年間ウィーンに在住し,ウィーン芸術市民大学およびプライナー音楽院オペラ科で研鑽をつむ。第6回KOBE国際学生音楽コンクール最優秀賞・兵庫県知事賞・島根大学学長賞,第17回シュナイダー・トルナフスキー国際声楽コンクール特別賞(スロヴァキア),エンミー・デスティン音楽コンクール第2位(イギリス),第40回A.ドボルザーク国際声楽コンクール・オペラ部門第2位(チェコ)等を受賞。現在,郷里の山口県に在住し,数々のオペラやソリストとして活躍している。くらしき作陽大学非常勤講師も務める。
(2013年5月27日更新)



◆日本教育大学協会全国音楽部門大学部会全国大会(山口市)で教員が発表,提言等を行いました。

 平成25年度 日本教育大学協会全国音楽部門大学部会 第38回全国大会が,5月18日(土)に山口市で開催されました。
教大協全国大会(山口)全体会での河添先生.jpg全体会での河添教授 全体会でのシンポジウム「教職実践演習に向けて―先行実施大学の報告を中心に―」では,河添達也教授が「発表を行いました。ここでは,今年度から4年次必修として始まる「教職実践演習」にむけて,島根大学教育学部独自に開発した「プロファイルシート・システム」を,4年間の学修履歴確認のためのツールとして活用する事例や可能性が,音楽教育の視点を交えながら,報告されました。
 音楽教育の分科会では,藤井が「音楽教員養成とソーシャル・キャピタル」と題し,今年度から島根大学教育学部で実施する文科省特別経費教大協(山口)全国大会 分科会での藤井.jpg音楽教育分科会での藤井事業「山陰の音楽文化資源活用による資質の高い教員養成プログラム開発―少子化への対応と地域のソーシャル・キャピタルにつなぐ―」の概要報告をもとに,分科会テーマの「音楽科教員養成における教科教育学と教科内容学をつなぐ」に沿って,提言を行いました。
 ピアノ・管弦打楽器の分科会には島畑斉教授と小坂達也講師が参加し,島畑教授は記録を担当しました。
 開催大学である山口大学の方々のホスピタリティあふれる準備,運営に支えられ,大変充実した全国大会となりました。(藤井浩基記)(2013年5月22日更新)