卒業後の進路

島根大学教育学部音楽教育専攻では,音楽科の教員を中心に,音楽の専門性を生かした資質の高い人材を養成しています。卒業生は国内外で活躍しています。昨今,地方における教員への道は厳しくなっていますが,着実に地域に教員を送り出しています。また,大学院に進学し,さらに研鑽を重ねてから社会に巣立つ学生もいます。

教壇に立つ卒業生より

原田 佳緒里先生(山口県萩市立萩西中学校教諭)

平成29年度 教員採用試験山口県中学校・現役合格

 平成29年4月から,山口県の萩市立萩西中学校で音楽科教諭として勤務をしています。萩市は歴史が息づく町であり,白壁の美しい萩城下町は世界遺産に登録をされています。ふるさと山口県でありながら,第二のふるさと島根県と同じ山陰の地であることに親しみを感じつつ,子どもたちに会える喜びとこれからの不安を胸に着任したことを記憶しています。新学期が始まり,大卒初任でありながら第1学年の担任をもたせていただきました。26人の個性豊かな子どもたちに囲まれ,周りの先生方にお力添えをいただきながら,担任ができる幸せ,音楽の魅力を子どもたちと共有できる幸せを日々感じています。
原田佳緒里先生.jpg 「音研」在学中,私はホルンを専科としていました。その間,4年とは思えない濃厚な時間を過ごすことができましたし,多くの人との関わりがありました。素晴らしい先生方や音楽に本気な同級生の仲間たち,先輩,後輩,感性豊かな地域の音楽家の皆さん,楽器指導や教育実習で出会った多くの子どもたち,その保護者の方々。多くの人との関わりの中で自らの音楽性や技術を磨き,多様な価値観に触れたことで,自分をみつめることができたと思います。このような機会が身の回りに溢れている音研での4年間は,「充実」という言葉では収まらない程でした。
 そして,私にとって何よりも幸せだったことは,苦楽を共にした同級生との出会いです。人と演奏をすること,おもしろいことが大好きな私たちは,よく演奏会を企画したり,合唱やアンサンブルをしたりしました。練習室でいきなりデュオをしたこともありました。「音楽って楽しい!」,「表現することってこんなにおもしろい!」。その思いが,今,目の前にいる子どもたちに出会わせてくれたと思います。また,今後も同級生との演奏会を企画予定です。いつも心に音楽をもち,「音楽っていいな」という思いを子どもたちや学校全体,地域と共有できるような教員になりたいです。(2018年1月5日掲載)

瀬川 咲実先生(広島県東広島市立西条小学校教諭

平成28年度 教員採用試験広島県小学校・現役合格


瀬川咲実先生.jpg2016年4月から地元広島県の東広島市立西条小学校で勤務をしています。古くから研究指定校に推薦されており,校歌は二部合唱,6年生では伝統あるオペラを演じるなど音楽の力も優れている学校で,今年度はピカピカの1年生の担任をしています。多くの先生の授業を参考にしたり,子どもたちとの関わり方を教えて頂いたりしながら,充実した毎日を過ごしています。

大学では,音楽教育学を専門とし,「音楽科における電子黒板とデジタル教科書の効果的な活用」について研究をしました。教育実習で,今後教育現場で活用されていく電子機器を使って授業をすることは,当時の私にとってかなり難しく,試行錯誤しながら授業をしたのを今でも覚えています。しかし,現代の子どもたちに身近な電子機器を用いて授業をすると,視覚的に,より分かりやすく,より高度な授業が展開できることに気付くことができました。これは,小学校教諭として働いていて,音楽科だけでなくあらゆる教科にも共通することだと感じ,研究したことで自分の強みになったと思います。
 小学校教諭として,音楽教育専攻で学んだことは,日々の音楽の授業や,学習発表会等の行事で活かされ,他教科よりも自信を持って取り組めます。4年間という短い間に講義やレッスン,1000時間体験学修を通して多くのスキルを身に付けることができたからです。

今後も,「音楽大好き!」「音楽の授業まだしたい!」と思ってもらえるよう,研究を続けていきたいと思います。(2018年1月5日掲載)