ツメガエル筋形成のおもしろい特徴 

●ツメガエルの筋形成には際立った特徴がある(ユニークな筋形成)

一次筋形成は単核のまま進行する

胚発生の初期にsomiteから背筋がはじめてつくられるとき、single myocyteがそのまま多核化することなく筋原繊維を細胞内に発達させ筋がつくられる。孵化する以前のステージ35頃である。このころにはサテライト細胞も見当たらない。

●多核化開始の謎

多核の筋管の形成に関しては、常識をくつがえすような論文も出ている。それは融合に因らない多核化が起こるという論文である。核のアミト−ティック(amitotic) な、ちぎれによって多核化するという不思議な説である(Boudjelida Muntz, Development, 1987)

Myoblast 融合による、さらなる多核化

融合による多核化もやがて始まると考えられる。これによって多核の幼生型筋管ができあがる。

●幼生型筋および筋芽細胞のアポト−シスによる死

多核の幼生型筋管は変態期にアポト−シスによって死ぬ。このときsarcolyte と呼ばれる分断化された筋細胞断片(アポト−シス小体の一種)を生じる。これらは、さらにマクロファージによって貪食され、跡形もなく消えてしまう。また、尾筋サテライト細胞由来のactivated myoblast は甲状腺ホルモンに反応して、核DNA の切断がおこり細胞死する(Defferentiation, 2000)

Cell replacement によって筋は成体化する

変態のはじまる前に成体型の筋形成が新たに体軸の前方から開始し、変態が進むとともに後方にむかって進行する。一方、既存の幼生型筋は、上述のようにアポトーシスにより消失する。プログラムされた細胞の生と死の調和によって筋は幼生型から成体型へと変換する。

成体型の変態期における急激な分化は、cell-cell 相互作用とホルモン相乗作用により巧みに調節されている。

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Reference

卒業生の研究題目

両生類変態とは

プログラム細胞死とは

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