徒手切片法

トップ アイコン
トップページヘもどる

1.徒手切片法では両刃カミソリだけを使うので,高価な試薬,道具や機具は必要ありません.だいたい100μmくらいまでの厚さの切片を作ることができます.
2.試料の持ち方
材料を親指,人差し指,中指の3つの指で持ちます.
指を伸ばして,材料を強く押さえつけるようにして保持します.
3.徒手切片における刃の角度
4.刃の動かし方
刃を手前に引いて薄く切ります.
カミソリの刃全体を使うのがコツです.
カミソリはすぐに切れなくなりますので,頻繁に交換した方がいいです.
5.できた切片はシャーレや時計皿に水を張り,そこに浮かべます.薄く均一に切れたかは黒い板の上にシャーレを置くとわかりやすいです.斜めに切れた切片でも観察の目的によっては利用できます.
6.カバーグラスのかけ方
スライドグラスの上に標本をシャーレから筆で取り出し,載せます.
カバーグラスを上の図のようにして,そっと気泡の入らないようにかけます.
7.人工ピスの利用
 小さいあるいは薄い材料の場合は人工ピスにはさみ,ピスごと切片を切る要領で材料を薄切りにします.
8.余分な水のすわせ方と水の補給
余分な水分はろ紙を使って,吸い取ります.
水が蒸発して,気泡が入ったらスポイトで水を足します.
9.トルイジンブルーOによる染色
必要に応じて,切片を染色します.トルイジンブルーOによる染色が簡単です.