注意) 自分なりに考えてみよという趣旨の設問なのでヒントは与えません.日頃,ストレスという言葉は頻繁に耳にしますが,もともと生物学の世界で生まれた専門的な言葉が日常の会話に普通に入り込んだものです.もともとの意味は次の設問で調べていただくとして,今までどんな意味だと思っていたかを正直に考えてみましょう.
注意)別にインターネットで調べてもいいのですが,クリックで手軽に知識を得るだけでなく,きちんとした書物から意味を読み取る能力も必要です.ここでは生物学辞典を検索してみましょう.
注意)これもヒントはありません.なくてもできると思います.なお余裕があれば,なぜ植物へのストレスを非生物的ストレスと生物的ストレスに分けると都合がよいのかを考えてみましょう.
ヒント)新しい技術が出現するとまったく無批判に手放しで礼賛する人,よく考えないでかならずけちをつける人もいます.それは個々人の個性なのでいいわるいということでもないですが・・・
生物の世界はいくつもの階層からなりたっています.その面から考えると,光合成の高い細胞を選んでも,群落レベルで差があるとは限らないでしょう.(この説明がわからない人は小葉田先生の稲学を受け直すように).さらに細胞選抜で使う未分化の細胞では葉に分化したときの細胞とは違うのかもしれません.例えば,土壌微生物による病気への抵抗性であれば,土壌にある実際の細胞(根などに分化した細胞)と細胞選抜に使う細胞は同じとはいえないのかもしれません.
このように生物の世界はいくつもの階層からなっていることを考えて,論理的に考えてみれば,細胞選抜がどのような場合に有効なのかも明確になるのかもしれません.
参考図書 これが生物学だ エルンスト・マイア シュプリンガー・フェアラーク東京