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第10回 植物の形はどのようにして環境に反応して作られるか?

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予習課題
1.イネの収量構成要素は穂数,1穂穎花数,登熟歩合,千粒重である.収量構成要素は作物の一生の発育の経過を追跡する収量解析方法なので,ある特定の発育段階のときに以下のようなことがあるとそれに反応して特定の収量構成要素が増減すると考えられる.それぞれのときにどの収量構成要素が増減するかを理由を簡単につけて説明せよ.
(1) 分げつを盛んにしているときに窒素肥料を与える
(2) 出穂・開花期に乾燥した熱風(フェーン)に遭遇する
(3) 登熟期初期に台風のために倒伏する
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ヒント プリントの図にあるようにイネでは栄養成長期と生殖成長期がはっきりと分かれるので,収量構成が決定される時期もわりと明確に区分されます.すなわち分げつが盛んなときは分げつ数の増加を通して主に穂数が増加し,幼穂発育期では1穂穎花数が決定されると考えるとよいでしょう.さらに以前の講義で植物がストレスに弱い発育段階について,発芽・出芽期,開花期をあげました.ほかにも結実期(成熟期)のように種子が実る時期もストレスにはあまり強くありません.このような時期のうち,上で述べたストレスに弱い時期はそれぞれどれかを考えてみましょう.