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第4回 植物の形はどのようにして環境に反応して作られるか?(5月1日)
予習課題
1.植物は環境に反応して,根,茎,葉などの形やその割合を変化させ,環境に適応しようとする.次のような条件では植物はどのように反応するかを選択肢から選び,そのように適応する理由を考えよ.

@ 樹木の下,ビルの谷間など植物に当たる光が弱くなると,植物体全部の重さに対して,葉の重さは(A.相対的に多くなる,B.相対的に少なくなる,C.ほとんど変わらない).さらに葉の厚さは(A.厚くなる,B.薄くなる,C.ほとんど変わらない).

A 降水量が少ない条件では土壌が乾燥するので,植物の根は(A.土壌の上の方に伸びる,B.土壌の横の方に伸びる,C.土壌の下の方に伸びる).葉面積と根の長さに関係は,(A.葉面積の方が相対的に大きくなる,B.根の長さの方が相対的に大きくなる,C.ほとんど変わらない).
2.植物が環境に反応する原則は,コスト―ベネフィットの関係およびトレードオフ関係の両面からとらえることができる.その2つに関する以下の著述を読み,それぞれの具体的な例を本文以外に1つか2つ考えてみよ.(著作権の関係から文章は掲載しておりません.
光と水と植物のかたち―植物生理生態学入門―,種生物学会編,文一総合出版のP18〜P19のコスト―ベネフィットとトレードオフの2節を抜粋

ヒント @ 光をより多く得るためには葉の面積を広くするとよいのですが,光が少ないと光合成も少ないので,葉を広くするためには何かを犠牲にすることになるはずです.何を犠牲にするのでしょうか?
ヒント A 植物の根は最初,土壌のどこから水を得るのでしょうか.そうすると,後になると水はどこに残されるのでしょうか? 

雨の少ないところ,森の中で光が十分でないところなどでは植物がどのようにして生きているかを考えてみましょう.ほかにも,屋上緑化,河原,道路畑などいろいろな環境で,そこに適応した植物をみることができるのでは?