1.種子の中には植物が発芽するために必要なものがすべて準備されています.どんなものが準備され,どういう用途に利用されるかを考えましょう.
 種子は被子植物の始まりとふつうは考えるでしょうが,厳密に考えれば受精したときの受精卵こそ始まりかもしれません.そうすると受精卵から開花して,枯れるまでの植物の一生で作られる器官は種子のときにはもうできているのでしょうか?すなわち,葉,茎,根,あるいは花でさえすでに種子の中にできているのでしょうか?それとも途中のどこかまでなのでしょうか?あるいは葉,根,茎もまだ形すらない状態なのでしょうか?
 次に,種子が発芽するためには栄養が必要です.栄養にはエネルギーとなるものと体を形作るものがあります.人間でも炭水化物と脂肪は主にエネルギー源,タンパク質は体を作るもとです.種子にはそのようなエネルギー源と体を作る材料はあるのでしょうか?あるとしたらどんな形で?私たち人間も,あるいは鳥などの動物も栄養豊かな種子を食べることがよくあります.では種子にはどんな栄養があるのでしょうか?
 さいごに,植物は土壌からさまざまな養分を吸収します.そのような養分を種子にあらかじめ蓄えておくと有利かもしれません.そういうことをしているのでしょうか?
種子と芽生え(福岡教育大学 福原先生のページ)へのリンク
植物学のトップページへ戻る

トップ アイコン
トップページヘもどる