散布図を書く意義

 3) 異なるグループに分けられることがあります.
1) 散布図を書くと,視覚的にどんな関係かを考えることができます.
 2つの変数間の関係をどうとらえるかは直線的な関係,2次曲線あるいは指数・対数曲線などが考えられます.
 
A. 直線的関係
 下の左の図のように正の相関関係(一方の変数が大きくなると,もう一方の変数も大きくなる傾向がある場合),負の相関関係(一方の変数が大きくなると,もう一方の変数は小さくなる傾向がある場合)の存在を散布図で簡単に理解できます.
B. 2次関数
 最適な値がある場合などは2次関数であらわすと適当な場合が多いでしょう.
C. 指数・対数・双曲線など
 次第に反応が弱くなる,あるいは強くなる場合は直線的関係で表すより,指数,対数,双曲線などが適当でしょう.
今回の授業では直線的関係についてしか学びませんが,2つの変数間の関係を曲線で表す方がよい場合も多いです.
2) 散布図を書くと異常値などを発見しやすくなります.
   異常値を除去すると,2つの変数間に相関関係が変わることもあります.
 コンピューターを使えば,与えられたデータに数学的にはいかような関係でも簡単に当てはめられることができます.しかし,その当てはめがいつでも実際に正しい,意味があるとは限りません.必ず図に書いてから解析を始めるように心がけなければなりません.
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