作物生産学特論スケジュール

5月17日 第6回 収量の限界はどこまでか?
 作物の収量の限界を太陽エネルギーを中心とした気象要因,土壌などから議論する.光合成に関するいくつかの計算演習もとりあげる.

5月24日 第7回 気象温暖化と作物生産
 地球温暖化が現実となったときに作物生産に最も深刻な被害を与える障害型不稔について花粉および雄ずいの形態形成を中心に議論する.発育の量的な表現を計算演習し,それを活用して,高温と花粉の不稔の関係の予測に挑戦する.

5月31日 第8回 分子生物学的手法と作物学―環境ストレスを例として
 高温,低温,乾燥,塩類ストレスなどに耐性のある作物を育種するために分子生物学的な観点からの研究が盛んに行われている.そうした手法のねらいを概説し,有効性および限界を議論する.ストレスの程度を数量化する方法を計算演習する.

6月 7日 第9回 植物の形はどのようにして環境に反応して作られるか?
 近年,分子生物学的な手法によって植物形態学は一新されつつある.しかし,環境が作物の形態形成に及ぼす影響の解明はまだまだ途上である.現在のところ,解明された形態形成と環境の関係を概説し,今後の研究の目指すところを議論する.

6月14日 第10回 発育から論じる収量形成
 光合成から収量を解析する手法と収量構成要素から収量を解析する手法を対比させ,発育は光合成を通して制御される観点から,2つの見方が統一されていく歴史的な過程を概説する.光合成と発育の関係を計算演習する.そのうえで今後,作物収量を増加させるためにはどうすればよいかを議論する.

授業の進め方
最初の15分で予習の結果をみながら質問を交え,討論する.
そのあとパワーポイントを使って,75分間,講義を行う.そのうち15分は演習(計算など),議論などに使う予定である.授業の終わりに予習課題とあわせて,その回の授業をまとめるレポートを課する.

成績(出席点はない)
予習30点,授業中の態度(質問への応答,議論への参加など)40点,まとめのレポート30点

予習について
以下のホームページ http://www.ipc.shimane-u.ac.jp/food/kobayasi/をみて予習をしてください.

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