第3回 中国FACEを見学しました

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中国江蘇省にある中国FACEの実験圃場を見学しました.FACEの説明は以下のリンクをごらんください.
Oak Ridge National LaboratoryのFACE実験
アメリカ農務省(USDA)のFACE実験
岩手県雫石町のFACE実験
 FACEのある江都市は揚州市のとなりにあります.揚州市は長江の北側にあり,わたしが滞在した南京市は長江の南側にありますので,往復それぞれに長江を渡りました.
 運転手が気をきかせてくれて,往路,復路それぞれ別の橋を渡りました.左が往路に渡った南京大橋からの長江の風景です.
江蘇省の天気予報(揚州市のエリア内に江都市があります)
南京から江都市に行くには長江を渡ります.南京の北にある南京長江大橋は長さ6700mだそうです.なお境水道大橋(鬼太郎で有名な境港市とその北にある島根半島の間の狭い海を渡す橋)は700m,明石海峡大橋は3900mです.写真をみるに,長江とは河というより海のような大河です.
中国FACEのCO2タンクです.ここに蓄えた液化炭酸ガスを圃場に流します.
水田に設置したFACEリングです.この輪の中のCO2濃度を高めます.輪の中にはいろいろな品種が植えてあり,いくつも実験を並行していました.
白いホースの中へ群落内部のCO2をサンプリングし,センサーがCO2濃度を監視します.黒い輪から必要なCO2を出します.
気象測定装置です.気温,湿度,風向,風速,日射量などを計測しているところです.
群落内部の二酸化炭素濃度をいつも計測し,それに応じてボンベから二酸化炭素を放出することによって群落内部を一定の二酸化炭素濃度にしています.制御装置はコンピューターですから,雨,直射日光などから守られています.
FACE装置を遠くから見たところです.今年から田植機移植に実験地点以外は変わったそうです.まだ不慣れなので多少,条が曲がっているところもあります.FACE内部は手で植えています.
周囲の農村です.農村の未来が中国の命運を分けるかもしれません.といっても江蘇省の農村は中国全体から見ればかなり豊かな農村ですが.
かえりは鎮州経由で帰りました.別の橋を渡って,長江を越えました.そのときの夕焼けの様子です.
車が増えたといってもまだまだ鉄道輸送の役割は大きいのか,ずいぶん長い列車が長江を沿って走っていきました.農村をみながら,この列車のように中国はどこへ行くのか想像してみましたが,よくわかりません.