名目データ,順序データでは平均やメジアンを計算できませんので,モードが代表値となります.しかし,一方,離散データ,連続データの場合,集めたデータから直接,モードを求めてもあまり役に立つ代表値とはいえません.
離散データ,連続データでは元のデータそのままからモードを出すのはあまり意味がありません.元のデータから度数分布,ヒストグラムを作成し,そこからモードとなる階級(範囲)を求めます.
モードは1つしかないとは限りません.一番多いカテゴリーが2つ以上あるばあいもあります.例えば,名目データの場合でも,車の色を調べたところ,一番多い色が白と黒の2つあれば,モードは白と黒の2つあることになります.
数値データで,階級をモードとしたときでも2つ以上モードがあるときがあります.
下のデータは,100人について自分が10秒たったと思ったときにストップウオッチを押して,計時したときに,実際には何秒たっていたかを集めたデータです.この場合,モードが2つあり,9〜10秒と10〜11秒です.続く2つの階級がモードになっているからといって,合体させて,モードは9〜11秒としてはいけません.