植物発育論第14回 障害・ストレスと発育 その2 非生物的ストレス 予習のページ

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1.作物の生産において,環境ストレスは大きな制約要因となっています.砂漠化,塩類集積,地球温暖化などのニュースを新聞,雑誌,インターネットなどから探してきて,その内容を邯鄲に要約し,次にその記事を読んで考えたことを自由に書きましょう.
おまけ(予習ではありませんが,時間があったら読んでみましょう).環境ストレスへの対応というと,すぐに作物の品種改良あるいは栽培方法の改善という作物側のことだけを考えてしまうかもしれません.しかし,作物の周囲の環境を変えてやることも可能です.そういう例をホームページで紹介したので,まずそれを読み,次にどんなアイデアでも,あるいは現在の技術では不可能なものでもかまわないので,環境を変えてやることによって環境ストレスに対応する方法を考えましょう.

日本でもっとも大きな被害を与える冷害については以下のサイトをみてください.

図説 東北の稲作と冷害へのリンク(東北農業研究センター 水稲冷害研究チームによる)
オーストラリアの干ばつについての記事です.
鳥取大学乾燥地研究センターによる砂漠化の説明です.
アラル海の塩害の状況(京都大学のホームページから)
降水量の少ないところでの伝統的な農法が説明してあります.現代社会ではどうすればよいでしょうか?
雪解けまではイネは移植できないので,家の中で育ててから植える室内育苗は豪雪地帯の水稲収量を安定多収にしました.雪には勝てなくても家でそだてるという発想もあるのです.
チャの防霜ファンはチャの霜害を減らしました.上から風を送る微気象の変更でもストレスをさけることができます.
霜害の防止には防霜ファンのほかにスプリンクラーや資材を上からかける方法もあります.l
台風,潮風害などには防風林が効果的です(沖縄の例)

作物生産に及ぼすストレスの影響と関連のある書籍をいくつか紹介しておきます.
 ウォーター・ビジネス 中村靖彦 岩波新書,地球の水が危ない 高橋裕 岩波新書,
 地球環境と作物 巽二郎編著 博友社