植物発育論第13回 植物の器官の割合と環境 予習のページ

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1.春に種子が発芽し,秋に結実して一生を終える1年生植物について,植物体の重さが一生の間にどのように増加していくかを下のグラフから選び,線で選んだグラフを囲いましょう.
2.植物の葉,茎,根の成長バランスは環境によって異なります.さらに葉の厚み,茎の高さなども周りの環境に適応して植物は変化させることができます.以下のような環境条件の場合,植物はどのようにその形を変えるかを選択肢から選び,丸で囲い,その理由を簡単に説明しましょう.

(1) 室内で植物を育てると,屋外に比べて光が弱いので,葉の厚さは( 厚くなる ・ 変わらない ・ 薄くなる ).


(2) 土壌に養分や水分が十分にない場合,葉や茎の重さに比べて、根の重さは( 重くなる ・ 変わらない ・ 軽くなる ).


(3) まわりに樹木が生えていて,光が不足する場合,茎の長さは( 長くなる ・ 変わらない ・ 短くなる ).さらに根の重さは茎や葉に比べて( 重くなる ・ 変わらない ・ 軽くなる ).

残りの2つはヒントはありません.身近な植物,農作物などをみて考えてみましょう.

 植物の重さの増加は光合成によって生産された物質の量によってだいたい決まります(ほんとうは呼吸による損失,寄生生物による損失などいろいろ考えないといけないですが,かなり強引に無視しましょう).一年生植物では最初,春には小さな種子から始まり,秋には大きな植物になっています.これは葉による光合成の結果といえます.光合成は葉が大きくなればなるほど大きくなるから,成長につれて葉は大きくなり,光合成は増えていくでしょう.しかし,ある程度大きくなると,どうなるでしょうか?身近な植物の一生を思い浮かべて考えてみましょう.

例えば光の不足する森林内部ではどのように成長するでしょうか?(京都工芸繊維大学半場先生のホームページへリンク)右ほど光が強い環境での葉身の断面構造です.葉の厚さおよび柵状組織と海綿状組織の発達程度に着目してみましょう