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教員の研究テーマ +++




主に、ヒトがモノを見るときに、どのようにモノを見ているか、どのような仕組みでモノを見ているかを調べています。


1. 盲点補完

 盲点内の視覚情報は脳に届きませんが、脳は盲点の周辺の視覚情報を用いて盲点の視覚情報の欠如を補っています。
これを盲点における知覚的補完といいます。この補完がどのように生じているのか、補完のメカニズムはどうなって
いるのかを調べています。

2. 錯視

 錯視とは、大雑把にいうと、物理的な視覚情報とは異なったものが見えることです。妄想や思い込みとは違います。
錯視には形の錯視、色・明るさの錯視、大きさの錯視、運動の錯視などがあります。
教員は顔の大きさ錯視、格子型消失錯視などを研究してきました。
有名な錯視にはミュラーリヤー錯視、ポンゾ錯視、蛇の回転錯視、顔ガクガク錯視、主観的輪郭、ベンハムのコマなどがあります。

3. 知覚の異方性

知覚の異方性とは、大雑把にいうと、方向、方位、位置によって知覚が変わることを言います。

●地平線近くの低い高さにある月は(天頂の高いところにある月よりも)大きく見えます。これは
月の錯視といわれており、知覚の異方性を示す有名な例です。

●近藤・蘭・中溝(2008)*は周辺視野における視力の異方性と等可読度チャートについての研究を行いました。
ヒトの目は、一般的に、視線を向けて注視する(見つめる)対象が一番視力がよく(よく見える)、
注視する対象から遠くなるにつれて、視力が低くなる(よく見えなくなる)のですが、
注視する対象からの距離が同じものでも、右あるいは左にあるもの(水平方位)は
上あるいは下にあるもの(垂直方位)よりも視力が高いことを実験的に測定しました。
それらの結果から、同じ視力で見える文字を配置したものが、下記の2つの図で、
横長の楕円の等可読度チャート(equally readable chart) になります。

*Kondo, M., Araragi, Y. and Nakamizo, S. (2008).
New equally readable charts based on anisotropy of peripheral visual acuity.
Japanese Psychological Research, 50, 93-99.

上記の図はJapanese Psychological Researchという学術雑誌の50号の98ページにのってます。



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